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ジーコ氏 岡山でサッカー語る 子どもたちに「夢持ち続けて」

5/18(金) 9:20配信

山陽新聞デジタル

 サッカー・ブラジル代表チームのスター選手として1970年代から80年代、3度のワールドカップ(W杯)で世界のファンを魅了したジーコ氏。Jリーグ創設期には鹿島アントラーズで活躍し、日本代表監督も務めた。サッカー史に大きな足跡を残した“レジェンド”が13日、来岡。山陽新聞社のインタビューに応じ、J1昇格を目指すファジアーノ岡山にエールを送るとともに、Jリーグや日本代表に寄せる思いを語った。

 ―Jリーグが誕生して25年。これまでの歩みをどう評価するか。

 日本のサッカーは急速に力を付け、W杯に出るのが当たり前のようになった。皆がリーグのレベルアップを目指してきた成果であり、この間の成長を非常にうれしく思う。海外移籍する選手が増えたが、移籍先で試合に出られるように努力すべきだ。Jリーグで活躍している国内組もさらに技術を磨いてほしい。そうすれば代表の底上げにつながる。

 ―Jリーグが掲げる地域密着の理念が浸透し、ファジアーノ岡山のホームゲームには約1万人が足を運び、声援を送っている。

 スタジアムにそれだけ大勢の人が来ているのは素晴らしい。Jリーグ誕生前、私が所属した日本リーグ2部・住友金属(鹿島アントラーズの前身)では観客は千人ほどしかいなかった。ファンの後押しは大きな力だ。チームの理念や目標に共感してくれるスポンサーとともに戦ってほしい。スポンサーの投資によって良い選手とスタッフが集まり、良い施設(練習場やクラブハウスなど)ができ、チームはレベルアップする。かつてアントラーズがこうした段階を踏んで強くなったように、ファジアーノにもそうなってほしい。

 ―ジーコ氏がアントラーズをけん引したように、ファジアーノでは2人の元日本代表がその役割を果たした。加地亮さんと岩政大樹さんだ。

 加地はFC東京とガンバ大阪、岩政はアントラーズでの経験、何よりも2人とも日本代表としての経験や教訓を選手たちに伝えているはずだ。長く厳しい戦いの中で彼らの教えはチームにとって必ずプラスになる。

 ―W杯ロシア大会が6月に開幕する。

 勝つために最も求められるのはチームの団結力だ。選ばれた選手は睡眠や食事に気を配り、万全の準備で試合に臨んでほしい。私はいつも日本を応援している。いろんなこと(監督の交代)があったが、良い結果が出ることを期待している。

 ―2020年には東京五輪が開かれる。今回の来岡は玉野市・渋川海岸に東京五輪のビーチバレー事前キャンプ誘致を目指している「おかやまビーチスポーツ協会」の招きだった。視察した印象は。

 良いビーチだ。ブラジルではサッカー、バレーボール、テニスといったビーチスポーツが盛ん。ここももっと活用してほしい。

 ―“未来のジーコ”たちにメッセージを。

 私が子どもの頃、スタジアムは家の前の道路だった。そこから始まり、クラブチームに入ったのは14歳の時。日本の子どもたちにも夢を持ち続けてほしい。