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エンペラーペンギン繁殖作戦 カギは「ダイエット」ホッケは1匹で我慢我慢 名古屋港水族館

5/18(金) 17:00配信

中京テレビNEWS

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 名古屋港水族館のバックヤード。ペンギン担当以外、職員でも立ち入り禁止だというエリアで、特別に撮影してもらったのは、世界最大のペンギン・エンペラーペンギンの「卵」です。

 国内ではここ名古屋港と和歌山の2か所だけで飼育されている、エンペラーペンギン。彼らの卵をめぐり、ある課題がありました。

名古屋港水族館 ペンギン担当 材津陽介さん:「卵は毎年のように生まれますが、まだヒナが生まれていないという状況なんです」

 実は、この水槽にいる4種類のペンギンのうち、エンペラーペンギンだけが繁殖に成功していないのです。

繁殖が成功しない理由は「太りすぎ」?

 実は、毎年のように生まれている卵は「無精卵」。受精に成功しておらず、この卵がかえることはありません。

 なぜ、受精が成功しないのか。過去の映像を確認してみました。

 エンペラーペンギンのカップル。体を寄せあって雰囲気を作ると、いざ、交尾となるのですが。

材津さん:「(オスは)乗ったら、立ち上がって、お尻の穴をくっつけ合う必要があるんですけど」

 うまく立ちあがれず、交尾の姿勢がうまく取れないため、卵が受精せずヒナが生まれないのです。

材津さん:「もしかしたら太りすぎなんじゃないかと」

 エンペラーペンギンは元々、繁殖地がある内陸まで交尾の前に約100キロの大移動をする生き物。移動中は、エサが手に入らないため、絶食。かなりスリムなってから交尾しているのです。

 しかし、水族館では移動もしなければ、エサも食べ放題。当然、体重も変化ナシ。これがいけなかったのでは?と考えたのです。

「ダイエット大作戦」

 時には1日で30~40匹も食べるという大好きなホッケですが、繁殖に期待がかかるペンギンには1日1匹だけと、厳しく制限。

 すると、元々30キロ前後のペンギンたちが、1か月半で最大5キロのダイエットに成功。その成果なのでしょうか?今年は、ちょっと期待が持てそうだというのです。

材津さん:「これが、今年もしかしたら一番うまくいったんじゃないかと思っているものですが、尾羽を動かしながら立ち上がって、メスに当てようとしていますね」

 オスが少し体を起こせているようにも見えます。産卵が確認されたのは、この交尾から10日後でした。果たして受精卵なのでしょうか…。

材津さん:「今年こそ(ヒナが)生まれると思ってます。信じてます」

 4月から1か月半にわたって行われたダイエット作戦なのですが、産卵が確認されてからは好きなだけ魚を食べているそうです。

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