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【インタビュー】GLAYの全音源と映像を配信する定額制アプリは音楽業界の新たなビジネスモデルとなるか……TAKURO「俺たちはGLAYのプロ、ファンとの距離を縮めたい」

5/18(金) 11:05配信

トレンドニュース(GYAO)

レコード、CD、配信、サブスクリプションサービス(聴き放題)……音楽を伝える形は時代とともに変化し、リスナーの音楽の楽しみ方も多様化している。そんな中、GLAYが自身の全ての音楽と映像を配信するサブスクリプション型アプリをリリースした。

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定額制の音楽配信サービスはいくつもあるが、アーティスト本人が自身に特化したアプリを制作、運営するのは業界でも異例。それはこれまで常に“ユーザーメリット”“バンドにとって良い環境”の2つを追求してきたGLAYだからできたことだった。

GLAYのリーダーであり所属事務所「ラバーソウル」の代表取締役でもあるTAKUROは、「俺たちはGLAYのプロであり、GLAYファンの人たちの気持ちは自分たちが一番よくわかっている」と胸を張る。

■アプリ開発の原動力は「ファンとの距離を縮め自分たちの思いを伝えたい」という思い

アプリ開発に限らず、94年にデビューしてからGLAYがずっと考えてきたことが「ファンの人たちとともに豊かな音楽人生を描く」ということ。僕らとファンの人たちの音楽人生をデザインするためにはどうすればいいか、ということをデビューしたときから当時のスタッフの人たちと話してきたんです。その中で、もっとGLAYのメンバーに音楽を作る環境、音楽に集中できる環境を提供したいということと、よりファンの人たちにメリットのあることという2つに行き着いた。

メンバーにとってより良い音楽環境ということで言えば、予算や期日、決算といった都合に縛られずに自由に音楽活動してほしい。ファンの人たちには、「温かいスープを温かいままファンの人たちに届ける」という、ミュージシャンの体温や手作りしたそのものを正しく伝えたい。当時のレコード会社と話し合いを重ねながら、2005年に僕の個人会社がそれまでのGLAYのすべての権利関係……映像原版、出版権、原盤権、ファンクラブの権利などすべてのGLAYの権利を有するに至ったんです。2011年には「G-DIRECT」というGLAYのアイテムを公式に取り扱う通販サイトを立ち上げました。そこがやっぱり大きな僕らの決断だし、ターニングポイントでしたね。

レコードというものが発明されてからアーティストは皆コンテンツとして扱われてきたけど、アーティストがコンテンツホルダーになってもいいのではないか。Amazon Music Unlimited、Apple Music、Google Play Musicなどプラットフォームができていくなかで、やっぱりいつまでたってもアーティストは一コンテンツでしかない。でも、GLAYはGLAYのファンの気持ちをよく知っているし、GLAYのファンもGLAYの気持ちをよく知ってる。だから、巨大な企業がやっているプラットフォームを僕ら町のまんじゅう屋がやったっていいんじゃないかという発想で、自分たちのすべてのライセンスを一本化しようと思ったんです。
その第一弾がloversoul music & associates(現LSG)、いわゆる自主レーベルであり、その後のG-DIRECTでした。僕らとユーザーの間にいろんな中間業者が入ることで、もちろんいいこともあるけどスピード感は落ちるしスープも冷めてしまう。それを一本化することで、もっともっとファンとの距離は縮まり、自分たちの思いが伝わる。そこを突き詰めた結果たどり着いたのがアプリでした。でも、今後もキャリア決済やオフライン再生に対応したり電子チケットに対応したりとアップデートしていくので、まだまだ発展途上ですけどね。

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