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「避妊」「性交」を都議が問題視!性教育は誰が、どこまで教える?

5/18(金) 11:01配信

AbemaTIMES

 足立区の公立中学校が行った3年生向けの性教育で、「避妊」「性交」など、学習指導要領には示されていない文言が盛り込まれていたことから、自民党の古賀俊昭都議会議員が「不適切な指導がこの中学校で行われているのではないかと思う」と発言。都教委もこれを問題視、区教委を指導した。しかし取材に対し足立区は「都教委の意見は真摯に受けとめる」としながらも、授業については問題なかったとの認識を示した。

■性の話題を避ける日本の不思議な感覚

 アメリカ出身のお笑い芸人・パックンは、「アメリカは学区によって制度が全く違っている。敬虔なキリスト教徒が多いエリアは性教育に反対する意見も多く、“婚前セックスは罪““中絶は殺人“という考えを持つ人もいる。僕は高校の体育の先生が冗談を言いながらも色々教えてくれて、バナナを使ってコンドームの使い方を教えてくれた」と振り返る。

 同じくアメリカで教育を受けたタレントのREINAは「私が育ったニュージャージー州では性教育が義務化されていたので、性病から性行為はもちろん、グループに分かれバナナを使ってコンドームの付け方を実習した」と語った。

 日本の私立校で性教育を受け、アメリカの大学に学んだ宮澤エマは「帰国して不思議に思ったのは、テレビのバラエティ番組で性風俗の話をするのはOKなのに、教育的な意味であってもセックスそのものについて扱うのは躊躇していること。この日本独特の感覚について、一度話し合ったほうがいいと思っていた。江戸時代まではそうでなかったのに、明治以降に変わって以降、感覚がそのままなのが不思議だ」と話した。

■1972年までは「純潔教育」…戦後「性教育」史を振り返る

 日本の「性教育」は、これまでどんな変遷を辿ってきたのだろうか。「日本性教育協会」が設立、それまでの「純潔教育」が「性教育」へと変更されたのは1972年と、意外に最近の出来事だ。1985年には日本でエイズ患者第1号が見つかり、性感染症予防のための性教育の重要性が高まり、1992年の学習指導要領改訂で小学5、6年生に「保健」が登場した。同時代の世の中の動きとしては、アダルトビデオや女性誌の「SEX特集」を通じ性に触れる機会が増加、90年代には「援助交際」が社会問題化した。

 そして2002年、「保健」が小学3、4年生に繰り上げられた一方、教育現場への“政治介入“もスタート。同年、東京都立七生養護学校で実施されていた性教育について、都議が過激だと批判したことを機に教員が処分される事件も起きた。「性器の名称を教えることは不適切」都教委は2004年、「性教育の手引き」を改訂としたが、2013年には都議3名と東京都に賠償命令が下ってもいる。

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最終更新:5/18(金) 11:27
AbemaTIMES