ここから本文です

自動運転時代は「シート」も変わる!

5/18(金) 11:51配信

ニュースイッチ

各社による次世代品の開発競争が始まった

 自動車業界の大きな変化として注目される自動運転。運転時間が“自由時間”に変わるため車内空間にも進化が求められる。特にシートは体に誰もが触れ、目に付く部材であるだけに快適性向上が不可欠だ。シートメーカーからは乗りながらエクササイズするといったユニークな視点の提案も出てきた。メーカー各社の次世代シートの開発を追う。

 独立系シートメーカーのタチエスが提案する次世代シート「コンセプトX―3」。白く薄い座面はシャープな印象を与えるとともに、自動運転のレベル3・同4を想定し、ソファに座る感覚で体への負担を抑えてくつろげる形状を設計した。腰周辺のフィット感が抜群だ。タチエスの担当者は「従来の運転する姿勢とは違う。長時間、このままの姿勢を維持し、どこまでも行けるようイメージして設計した」と胸を張る。

 自動運転が実現すれば、自動車には新たな価値が求められる。その一つが車内の快適性の向上だ。空間の心地良さを高めるにはインテリアが重要で、中でも「シートは最重要点になる」と自動車シート世界最大手の米アディエントのリチャード・チャング副社長は指摘する。自動運転時代の次世代シートをリードしようと、各メーカーの競争が始まった。

 各社が共通して取り組むのが座り心地の向上。運転に集中する必要がなくなれば、運転者の自由度が増し、いかに快適な移動時間を過ごすかに対する価値が高まる。運転者が常に前方を向く必要がなくなることで、シート設計の制約も格段に緩くなった。タチエスのコンセプトX―3も座り心地の向上を狙う。

 テイ・エステックは自動運転が一般的になれば、シートなどの内装品は「家具メーカーがライバルになるかもしれない」(担当者)と気を引き締める。自動運転に対応したコンセプト製品として「安らぎ空間シート」を開発した。

 座った人間が筋肉と背骨に負担がかからない脱力状態の「中立姿勢」になるのを目指した製品だ。背もたれを倒してシートに座った時の腰の角度を128度にするなど、まるで“無重力状態”にいるような心地よさを導き出した。

1/2ページ

最終更新:5/18(金) 11:51
ニュースイッチ