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「神輿ミュージアム」開館 完成品や製作工程展示 市川・行徳

5/18(金) 10:47配信

千葉日報オンライン

 江戸時代から神輿(みこし)作りが行われてきた千葉県市川市行徳地区に、「行徳神輿ミュージアム」が開館した。伝統の技を伝える中台製作所(同市本塩)が敷地内の一角を活用し、完成した神輿や製作工程などを常時見学できるスペースにした。

 行徳地区では江戸時代に宮大工や漆・彫刻職人らが多く集まり、神輿作りが始まった。同社は材料の選定から加工・組み立てまで一貫して行える数少ない製作所で、全国各地から神輿の製作・修理を受注している。

 これまでも依頼主や地域の子どもたちなどに製作風景を公開してきたが、完成品や製作工程をもっと分かりやすく知ってもらおうと、ミュージアムの開設を決めた。

 約64平方メートルの館内には、行徳神輿のレプリカをはじめ江戸型や八棟型など常時3点の神輿を展示。製作途中の部品も並べ、どうやって神輿が作られるのかを分かりやすく解説する。

 建物自体は純和風の雰囲気とし、入り口の引き戸の装飾など細部まで同社の職人がこだわって仕上げた。通りに面した壁はガラス張りにし、外からでも立派な神輿が見られる工夫を凝らした。

 同社の中台洋社長(46)は「伝統を維持していくには地域や行政の後押しが必要。教育や観光面で協力できることがあればと開設を決めた」と狙いを説明。見学を通して「地元の子どもたちの中から1人でも2人でも神輿作りに興味を持ってくれる子が出てくれば」とも期待する。

 開館は月曜~土曜の午前9時~午後5時。それ以外は要相談。入場無料。問い合わせは同社(電話)047(357)2061。