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「格闘技をやめられない男」青木真也、カッコ悪くてもいいからとにかく勝ちたい。

5/18(金) 12:08配信

AbemaTIMES

5月18日シンガポールで開催されるアジア最大の格闘技団体「ONE Championship」の大会「UNSTOPPABLE DREAMS」に青木真也が参戦、ラスル・ヤキャエフと対戦する。

青木真也は狂人と常識人の二面性を持ち合わせている。狂気といえば、「格闘代理戦争」では、先輩にあたる桜井“マッハ”速人に掴みかかり、カメラの前で経験の浅いファイターを完膚なきまでに叩きのめす・・・。時には「人間の裏表出して俺が壊れたら番組プロデューサーは責任がとれるのか」と本気とも冗談とも取れる物騒な言葉を吐くこともあるが、この何とも掴み難い、煮ても焼いても食えない雰囲気に惑わされる人も多いことだろう。

「みんなと仲良くしたい」と嘯き対立軸を煽る。そんな狂気の部分がクローズアップされがちだが格闘家として「今自分が出来ることがどれだけあるのだろうか?自分が何をやらなければいけないのか?足りない足りないという焦りは常にあります」と己が追い求める強さに対する焦りを吐露しながら、常にもがき苦しむストイックさも持ち合わせている。

2016年にONEライト級王者から陥落しトップ戦線から後退する中で、今回のシンガポール大会は青木にとって再起の場とともに後の無い挑戦の大会となる。「勝ちもあれば負ける覚悟も当然しています。その中でやるしかないし、やらないと前には進まない、もうとにかく、これで終わってもいいというか、これで終わってもいいぐらい、後悔のない試合をしたい」と明かしこの試合への並々ならぬ思いも明かした。

早くも波乱の展開を迎えている「格闘代理戦争」での自身の立ち位置を検証、プランニングするという驚きの舞台裏も語る。「僕は他の4人をかき回す役、かき回すスパイス、それが僕の仕事だと分かっています。仕事としてオーダーに答えたい」とプロフェッショナル、シンヤ・アオキ感を出しているが「この取材だって、試合だって全て青木真也を演じていますよ。青木真也っていうものが何なのか僕すら分からない」とまたもや嘯く。

話を聞けば聞くほど青木真也という男が分からなくなるが「女の事、家の事、金の事、練習の事、仕事の事、キャリアの事、勉強の事、全部嫌な事いっぱいあるじゃないですか?でも試合している時だったり、練習している時はそれ忘れられる。だから格闘技はやめられない」・・・この言葉だけは本気のように感じられる。

最新の手記で青木は「単純に勝ちたい。かっこ悪くてもいいから勝ちたいのです。」と勝ちへの渇望感を前面に出して表現している。その上で「最近は好きなことをやっていることに対して、開き直りと優越感を持っています。とことん好きなことをやっている。その分のリスクもたくさん背負ってる。必死に好きなことを追いかけてやっている。たとえボロボロになったとしても、どうだ!羨ましいだろう?と世の中に対して思うのです。本当のことをいえば、そうでもしないと自分がやっているリスクを正当化できない部分はあるのだと思います。」

この憎らしくも一本気、青木真也という生き様はやはり魅力的に見える。アンチファンが多いのも理解できる。対戦相手のヤキャエフは、柔術やサンボベースのグラップラーということで、青木とのグラップリング技術の攻防にも注目したい。

秋には「ONE Championship」は日本大会を計画している。やはり日本のリングで青木真也を見てみたいという思いは格闘技ファンなら思うはず。今回の再起戦での勝利を期待したい所だ。

最終更新:5/18(金) 12:08
AbemaTIMES