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車いすでパレード 利用者、仮装で初参加 20日大船まつり「一緒に楽しみたい」

5/18(金) 17:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 JR大船駅周辺で20日に開かれる「大船まつり」の目玉行事・仮装パレードに、車いす利用者が初めて出演する。自分たちも、来場者も一緒に楽しみたい-。そんな思いから、参加者らは車いすならではの仮装を準備し、晴れの日を待ちわびている。

 パレードは、かつて松竹撮影所があった「映画のまち」に往年のにぎわいを呼び戻そうと、市民有志が2015年から実施。昭和を代表する名作「男はつらいよ」の寅さんら、例年は映画のキャラクターに扮(ふん)した市民らが思い思いのコスチュームで練り歩いている。

 4回目を迎え、20年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されることを念頭に、パレード発起人の一人、大津定博さん(55)が「障害の有無に関係なく、誰もが楽しめるイベントにしたい」と提案。車いす利用者の募集に踏み切った。

 参加するのは、3歳から63歳までの10人。「車いすならではの、ユニークな仮装を」と参加者らで話し合い、カートで競い合う海外でも人気のレースゲーム「マリオカート」のキャラクターを選んだ。

 本番に向け、14日には参加者と支援するNPO法人湘南バリアフリーツアーセンター(鎌倉市雪ノ下)のスタッフが準備に励んでいた。車いすの背もたれや肘掛けに、一人一人のサイズに合わせた段ボールで装飾し、カートに仕立てた。

 脳性まひの国分智代さん(39)=同市=は混雑する場に行きづらく、まつり会場に足を運ぶこと自体、久しぶり。「限られた場所を行き来する毎日。このパレードを機に知り合いの輪が広がったら、とてもうれしい」と笑顔。

 交通事故に遭い、右足などにまひが残る堀川裕之さん(53)=横浜市緑区=は、センターのスタッフから利用しやすい広めのトイレがコースにあることを聞き、「安心して参加できる」と安堵(あんど)。「年代や世代を問わず、みんなで一緒に楽しめる仮装になるはず。多くの人に見に来てほしい」と期待した。

 パレードは午前9時半から。問い合わせは、まつり実行委員会電話0467(46)2349。