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[社説]5・18光州抗争38周年で完全な真実と正義を

5/18(金) 13:13配信

ハンギョレ新聞

 「春の日差しが降り注ぐ日、熱い風が吹く日/赤い花びらが散り花の香りが漂う日/墓碑のない死に大きな名を捧げよう/死なぬ命にこの歌を捧げよう…」。長い間、5・18(光州抗争)は多くの人々の胸に火傷のように残っていた。1980年以後、少しずつ「あの日」の真実が知らされた後も、新軍部の歪曲と隠蔽の中で人々が罪悪感と負い目によってできることはこの歌のように怒りと哀悼だけだった。

 6月民主化抗争が開いた局面と民主政治部のスタートで、国会の光州(クァンジュ)聴聞会(1988~1989)、検察捜査と裁判(1995~1997)、国防部の過去事歴史委員会調査(2007)のような機会があった。明らかになった事実も少なくない。しかし、最近増えた新しい証言は、まだ隠された真実があまりにも多いという事実を改めて確認させた。

 その中でも5・18当時、戒厳軍や捜査官による性暴力・性的拷問の問題が38年がたって公けに論議されていることは、格別の意味がある。これまで光州抗争で女性は「街頭放送」と「おにぎり」だけに象徴されてきたのは事実だ。女性たちはおぞましい性暴力の記憶はもちろん、被害を隠そうとする家庭と社会の抑圧の中で二重三重の傷と後遺症に耐えてきた。MeToo運動が起こした変化でかろうじて勇気を出した彼女らの証言を、これ以上無視してはならない。5・18特別法により今年9月に開始する真相究明委員会調査に性暴力を明示する改正法案が発議されるなど議論が進行中であり、女性に対する人権蹂躪と反人道的な犯罪は時効にこだわる問題ではないという点を明確にしなければならない。

 聴聞会や裁判でも発砲の責任者は隠された中で、集団発砲など軍の主な決定を保安司令部が事実上主導したという当時505保安部隊の主要捜査官の証言は、注目するに値する。光州に投入された空輸部隊は、公式体系でなく全斗煥(チョン・ドゥファン)保安司令官から下される非公式ラインの指揮を受けた可能性も提起される。今後、軍内部の私組織がどのように違法な指揮体系を作動させたのかを明らかにする必要がある。空輸部隊の密葬など秘密作戦遂行の疑惑、最近相次いで明らかになった新軍部の5・18軍規録改ざんも糾明しなければならないことだ。

 光州の錦南路で5・18前夜祭が開かれた17日、人々はあきれた妄言を再び聞かされることになった。全斗煥回顧録の執筆者であるミン・ジョンギ元大統領府秘書官はラジオに出演し、「むしろ武装デモ隊が機関銃を多く撃った」と話したかと思えば、北朝鮮軍介入の主張と「光州事態」という表現を変えなかった。数十年間光州を孤立させ、韓国社会のあつれきを助長してきた妄言と詭弁をこれ以上定着させなくするのは、先送りできない課題だ。新しい犯罪疑惑が提起され、新しい証言が相次ぐだけに、全斗煥に対する法的処罰も再び可能だという専門家たちの意見も出てきている。

 5・18の38周年の朝、改めて問う。「今こそ完全な真実と正義を成り立たせよ」

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:5/18(金) 13:13
ハンギョレ新聞