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米CIAに初の女性長官、上院承認 テロ容疑者拷問に疑念も

5/18(金) 11:16配信

BBC News

米上院は17日、中央情報局(CIA)の新長官にジーナ・ハスペル副長官(61)を承認した。女性がCIA長官になるのは初めて。ハスペル氏はCIA勤続33年間のベテラン捜査員。テロ容疑者を拷問尋問する秘密施設の責任者だったことが問題視されたものの、賛成54、反対45で承認された。

前任者のマイク・ポンペオ長官が、レックス・ティラーソン氏解任を受けて国務長官に転身したのを受けて、ドナルド・トランプ米大統領がハスペル氏を新CIA長官に指名していた。

ハスペル氏は2001年9月11日の米同時多発テロの後、いわゆる「ブラックサイト」と呼ばれた秘密施設のひとつをタイで監督していた。ブラックサイトの主な目的は、イラクやアフガニスタンで拘束したテロ容疑者を米国外で尋問することで、そのためには「水責め」などの拷問手法も使われた。

共和党重鎮のジョン・マケイン上院議員は早い段階で、ハスペル氏の長官就任に反対を言明していた。マケイン議員はベトナム戦争中に5年間にわたり捕虜となり、繰り返し拷問された経験がある。

これに対して17日の採決では、民主党議員6人が承認賛成に回ったため、ハスペル氏の長官就任が決まった。

ハスペル氏の承認に賛成した民主党議員の一人、マーク・ワーナー議員(バージニア州選出)は、ハスペル氏がいわゆる「強化された」尋問手法を決して使うべきではなかったと後悔していたと指摘。今後はたとえ大統領が強く要求したとしても、そのような尋問は決して行わないとハスペル氏が誓ったことを、自分の判断理由に挙げた。

ワーナー議員は議決前の演説で、ハスペル氏について「大統領に何を言われても反対することのできる、そして反対するだろう人物だと確信している」と評価。「この大統領がもし、拷問回帰など違法なことや非道徳的なことを命令しても、権力に向かって真実を語ることができる人だと思う」と述べた。

一方で、共和党ではマケイン議員のほか、ジェフ・フレイク議員(アリゾナ州選出)とランド・ポール議員(ケンタッキー州選出)が承認に反対した。現在の上院(定数100)は共和党51議席、民主党47議席、無所属2議席の構成になっているため、民主党の一部議員が賛成しなければ、承認は否決されていた。

ハスペル氏は勤続33年のベテランで、そのほとんどを潜入任務の覆面捜査員として過ごした。2002年にはタイの「ブラックサイト」運営を任された。そこで使われた厳しい尋問手法の一部については、上院調査が「拷問」だったと断定している。

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ハスペル氏が責任者だったタイの施設に移送されたアブド・アルラヒム・アルナシリ容疑者は、後にバラク・オバマ前大統領が禁止した手法で尋問された。

ハスペル氏が施設責任者となった後に尋問されたアルナシリ容疑者は、睡眠妨害や全裸の強制のほか、高温と低温にさらしたり、小さい箱に全身を押し込んだり、壁に繰り返し叩きつけたりするなどの扱いも受けた。

同容疑者の搬送から3年後、ハスペル氏は同容疑者の尋問を記録したビデオテープ92本の破棄を命令した。同様に、タイの秘密施設に収容されていたアブ・ズバイダ容疑者の尋問テープについても、破棄を指示した。

2014年の上院報告書によると、同時多発テロの直後に米国は少なくとも119人を拷問した。

複数の人権団体によると、ハスペル氏はタイの施設から異動した後も、米政府の容疑者拷問を監督したという。ただし、その詳細な職歴はCIAが機密扱いで非公開にしているため、明らかになっていない。

トランプ大統領はかつて、テロ容疑者に対する水責め尋問の復活を呼びかけていた。

(英語記事 Gina Haspel confirmed as CIA's first female director)

(c) BBC News

最終更新:5/18(金) 11:16
BBC News