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【特集】盗聴の現場に潜入 専門家が指摘「空き巣の関与」、そして「愉快犯」の可能性 名古屋

5/20(日) 19:50配信

中京テレビNEWS

 住んでいる人がその存在に気付かない“盗聴器”。調べてみると、家の中の思いもよらないところから盗聴器が見つかりました。

 我々は盗聴器調査のプロ、盗聴調査会社「TRS」代表の酒井賢一氏とともに、盗聴の現場に潜入しました。

一般家庭の場合「空き巣にとっては重要な情報」

 酒井氏と取材班が名古屋市内の住宅街を走行中、受信機が突然、反応を示しました。

□酒井「これ盗聴器ですね。あっ、人いる」

 ノイズのような音の中から聞こえてきたのは、ニュースを伝える男性の声。

□酒井「テレビを見ていますね」

 車を降り、早速、酒井氏が調査を開始。受信機とアンテナを手に、電波の強弱を判断しながらその場所へと近づいていきます。いったいどこに盗聴器があるというのでしょうか。数分後…

□酒井「ここですね」

 そこは3階建ての住宅。盗聴器の存在を伝えるため訪ねます。

□酒井「いま盗聴器の電波を探していたら、こちらのお宅から出ていたようなので」

 この家に住む50代の女性は、突然のことに驚きを隠せないでいました。

□酒井「さっきテレビ見てました?」
□女性「見てました」
□酒井「間違いないと思います」
□女性「えー、盗聴器付けられる理由あるかな…」
□酒井「防犯上、あまりよくないかなと思いますので、外したほうがいいかなと思って、声をかけさせてもらったんですけど」
□女性「うん、外してほしい」

 撤去依頼を受け、家の中へ。家族4人で暮らす住まい。女性がテレビを見ていたという部屋に向かうと。

□酒井「すみません、そちらですね」
□女性「テレビつけていたのはここと」
□酒井「いまもう、こちらの音が入っているので間違いないです」
□女性「あっ、そうなんだ」

 そこは、家族が食事をするダイニングルームでした。

□酒井「多分あれです」

 酒井氏が指した場所にあったのは、コンセントにささった白い電源タップ。

□酒井「触りますのでちょっと聞いててもらっていいですか」
□女性「あ、本当だ」
□酒井「この白いタップが盗聴器です」

 見た目はどこの家庭にもあるごく普通の電源タップ。しかし、分解すると。

□酒井「金色の金具あるの見えます?(普通の電源タップには)この金具しか付いていないんですよ。こういう基盤は盗聴器なんです」

 通常の電源タップには存在しない基盤が。さらに。

□酒井「ここに穴があるのわかります?これマイクの穴です、音が取りやすいように。最初は、もしかしたら普通のタップを差していたかもしれない。ただ、どこかで差し替えられているんです」

 いったい、誰が何の目的で盗聴器を取り付けたのか。女性に心当たりはないと言いますが。

□酒井「ご自宅で一番いる場所って、ここですか?」
□女性「そうですね」
□酒井「だとすると、ここ狙われた可能性もありますよね」
□女性「普通の家庭だから、まさかっていう…」
□酒井「盗聴器ついている家は普通の家庭ですよ。特殊な家ではないです。あしたどこか出かけるっていうたわいもない会話は、空き巣にとっては重要な情報ですからね」

 家族の何気ない会話すら筒抜けにする盗聴器。仕掛けられていたのはここだけではありませんでした。

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