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【HEESEY インタビュー】大傑作ロックアルバムの誕生!

5/20(日) 11:02配信

OKMusic

THE YELLOW MONKEYのベーシスト、廣瀬“HEESEY”洋一が4年振りにリリースしたニューアルバム『ODYSSEY』。歌唱、作詞作曲、プロデュースを手掛けた、全10曲の超絶ポップチューン、“極みの一枚”に仕上がっている!

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──ここ数年、THE YELLOW MONKEYの活動が精力的でしたが、勢いそのままにソロプロジェクトへ突入できたアルバム作品となりましたね。

自分のソロ作品を作ろうと思ったのが去年の5月でした。ふと、“旅”というキーワードが見つかって、あらゆる“点”が気が付いたら“線”になって、さらに気が付いたらアルバムという“かたち”になっていたんですよ。

──全10曲、グラマラスでキャッチーなロックテイストで。歌えるポップな展開に心を鷲掴みされました。

もともとコンセプトはなしで、“Hee2nd”(ヒーセカンド)ってタイトルにしようって言ってたんです。完全に駄洒落で(苦笑)。俺のキャラっぽいし、それでいいじゃんって。でも、途中で歌詞が書けずに切羽詰まっている頃にジャケット撮影があって。いい写真が撮れたんですよ。スタッフに“カッコ良く撮れたんだし、違うタイトルを考えましょうよ”って提案されて、“ODYSSEY”(長い放浪)という言葉が浮かんだんです。実はいつか使ってみたい言葉だったんですよ。それもまた“HEESEY,ODYSSEY”っていう駄洒落だったんですけどね(笑)。その時、1曲だけタイトルがない曲があって、それを“ODYSSEY”にしたんです。気が付いたら全部つながって、人生の旅を描いたアルバムとなりました。

──1曲目「HALE, HEARTLY, ROCK AND ROLL」は、まさにキャッチコピーとしてもHEESEYさんらしさが表れたロッキンなオープニングチューンですよね。

THE YELLOW MONKEYのメンバーの中で一番年上なんですね。なので、よく自虐的に座右の銘で“老いてますます盛ん”ってかなり昔から言ってて(苦笑)。それにプラスして“ロックンロールするぜ!”っていうのを混ぜるのがちょっと前からテーマだったんです。以前、ソロでツアーをやった時にこのタイトルでグッズのタオルを作ったこともありましたし。実はHEESEY WITH DUDESの1stアルバム『OBSTINATE ROCKAHOLIC』から今年で発売15周年なんです。その時に「OLD CHILD」っていう、似たようなテーマで“年老いたガキ”みたいな曲があって。その15年後のイメージな曲なんですよ。

──なるほど。2曲目「J! T! T! T!(Journey!Tour!Trip!Travel!)」は、それこそ旅をテーマにしたナンバーとなりましたね。

ギターリフは昔からありました。サビの部分なんですけど、そこにメロディーがなかなか乗らなくて、もがいて、かれこれ10何年くらいかな…今回やっと完成しました。いろんなエッセンスを入れた曲ですね。

──3曲目「ROLL ON YOU」でのグラマラスに歌えるロック歌謡テイストも好きすぎて。ヒットの匂いを感じました。

嬉しいねぇ。70年代や80年代の踊れてポップなディスコソングを意識した曲ですね。でも、ロックなアンサンブルでやるっていう自分の中の法則で完成しました。

──7曲目「Instagram Sam」の突き抜け感も最強ですよね。Instagram×T.Rexの「Telegram Sam」という、HEESEYさんでしか書けなそうな痛快な世界観を持つナンバーで。

Instagramは当然僕もやっていて。なんかタイトルの語感がいいですよね(苦笑)。洒落でオマージュなんですけど、ライヴでやっても楽しそうだなって。

──自由度の高いレコーディング風景が目に浮かびます。レコーディングメンバーはHEESEYさんにとってお馴染みの仲間で、ツアーも一緒に回られるとか?

そうなんです。もともとTHE YELLOW MONKEY再集結の前からソロ作を一緒に作っていた仲間で。ギタリストのふたり、小野寺“ONOCHIN”智とSiXX 菅大助。ドラマーでTHE COLLECTORSの古沢“COZI”岳之が参加してくれています。そもそも今回のソロ活動の目標はライヴをやることで、そこから逆算してのアルバム制作となったんです。だったら、そのままツアーに出れるメンバーがいいねって。前作はドラムが結構打ち込みだったので、今回はバンドサウンドに徹底しました。

──ライヴが観えるアルバムですよね。

自分がバランスをとりたがる人間なので。ライヴのセットリストを想定して曲を作っていきました。

──それこそ5曲目の「POLKKA No.5」はライヴで盛り上がりそうですね。スカ風のポルカ?

そうそう。最初はわりとノリノリな曲で“スカのビートが合うかな”って思って。でも、作っていく中で“スカじゃないな、これ”ってなって、もしかしたらロシア近辺のビートにも通じるなっていろいろネットで調べてたら“ポルカじゃん!”って(笑)。歌詞は完全に中央&北ヨーロッパのイメージに寄せましたね。

──6曲目「道は続くよ」もびっくりするぐらいいい曲で。歌詞に《日曜日の夕焼け》って出てくるからなのか、どことなくアニメっぽいイメージが浮かびました。

なんとなく土日の夜の時間帯のアニメ番組に似合うなって思い浮かんだんですよ。あと、歌詞でも少しだけ絡みますが、Mott The Hoopleの「すべての若き野郎ども」というイメージも実は大きくて。

──応援歌っぽい要素もありますよね。

「道は続くよ」は同世代へ向けたところもあるんですけど、10代や20代の子たちへも響くようにも心掛けました。“こんな大人になりたいな”って憧れられるような歌詞を意識して書きましたね。

──なるほど。そして、隠れリード曲っぽい9曲目の「ODYSSEY」は《人生最高の瞬間をアップデートし続けたい》っていうパワーフレーズが最高ですよね。

曲調は60年代、70年代の歌謡曲的なところもあったりして。もともと曲に歌詞もタイトルもなくて、仮タイトルだったんですけど、繰り返しちゃいますが“ODYSSEY”という言葉から広がった曲なんです。それをテーマに最後の最後に書き上げました。自分の中では結構ドラマチックでしたね。

取材:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)

OKMusic編集部

最終更新:5/20(日) 11:02
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