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銀行の本音「もう窓口に来ないで」 普通の人は銀行に行くほど「損」する時代に

5/21(月) 12:01配信

マネーの達人

大手銀行の思惑

大手銀行が、大幅な人員削減と店舗縮小に着手し始めています。

三菱UFJ銀行は、現在の窓口のある店舗515店舗を3年後には430店ほどに、5年後には約半分の250店舗にする予定。

支店の人員も3000人前後縮小する予定です。

三井フィナンシャルグルーブやみずほフィナンシャルグループも、規模は違いますが、店舗の見直しや支店人員の見直しに着手しています。

銀行が、こうした思い切ったリストラクチャリング(不採算部門の事業縮小や統廃合)に乗り出した背景には、マイナス金利で収益が悪化しやすくなっていることもありますが、これを期に思い切った業態転換をしたいという企業戦略の意図が見えます。

■「銀行ほど、どんぶり勘定なところはない」

と言ったら、みなさんは「そんなことはないだろう」と思うかもしれません。

けれど、20年前に「シティバンクに気をつけろ!」(ダイヤモンド社)という本を書くために、日本の大手銀行を徹底的に取材して私が感じたのは、
「銀行ほど、どんぶり勘定なところはない」ということでした。

■銀行が「信頼できる」と言われた理由

当時の銀行は、客から預かったお金が1円でも合わないと、それが会うまで行員を家に帰さず計算をやり直させるような企業でした。

それが世間的には、「正確」、「真面目」といった信用につながっていて、「銀行は信頼できる」と評価されていました。

誰もが、「どんぶり勘定」とは真逆な企業だと思っていました。

けれど、給料の高い社員を何人も、1円、2円のために残業させて高い残業代を支払うというのは、企業としてはどう考えても不合理。

なぜならこんなことができたのかといえば、当時の銀行には「採算」という概念がなかったからです。

銀行は、客の選別を始めている

銀行が、「採算」ということを真面目に考え始めたのは、20年前くらいから。

それまでの銀行は、銀行という名の大蔵省(現・財務省)出張所で、並べられた商品はどこでも同じ。

預金金利、ローン金利も同じ商品設計でした。

■なぜ大蔵省出張所だったのか

終戦後に日本経済が灰の中から立ち上がるには、政府主導でなくては難しく大蔵省を頂点として大きな銀行が小さな銀行を助けながら進む護送船団方式が必要だったからです。

当時の銀行は、大蔵省の出先機関という位置付けで、準役所としての役割を果たしていました。

ですから、「採算性」など考える必要はなかったのです。

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最終更新:5/24(木) 12:22
マネーの達人