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バルセロナを支える“ソシオ”って実際どんな制度なの? 日本在住の現役ソシオに聞いてみた

5/21(月) 18:16配信

SOCCER KING

 バルセロナというチームを語る上で欠かせない存在であるのがソシオ。一言で言うとクラブ会員のことを指し、会費を募って、その資金でクラブを運営していくというものになる。

 会員は年会費を払う一方で、チケットの優先獲得権や年間チケットの購入権などを得られ、バルセロナの会長・役員選挙に対しての投票権を持つことになる。情報として、ここまでは知っている人も多いと思うが、実際ソシオにはどうやってなることができ、実際に何ができるのか、得することは何か。2005年からソシオである都内在住の宇賀神さんに話を聞いた。

 1994年のアメリカ・ワールドカップ頃からオランダ代表のサッカーが好きになり、オランダ国籍選手が多数在籍したことでバルセロナに傾倒していったという宇賀神さん。ソシオになったのは2005年当時は、会長を務めていたジョアン・ラポルタ会長がソシオ制度を拡大したこともあって、日本に住んでいながらも運良く一員になれたそうだ。

 現在支払っている年会費は日本円で3万円強で、年々会費が上がっているとのこと。入会した当初は入りやすかったソシオ制度も、現在は厳しくなっており、宇賀神さんも2011年に日本の役所でちゃんとした戸籍を証明する書類を得て、その送付を求められたそうだ。戸籍の証明は5~6年に一度、送付が必要になる見込みで、年会費を支払う以外にこの手続きが求められる。

 こういった手続きを増やしたことは、ソシオが爆発的に増加したことでチケット転売や架空名義での入会が横行したため、その対抗措置としていることが理由の一つ。ただ、こういった行為をする人たちと役員会も共存していかなければいかない側面があり、転売行為自体を厳しく取り締まるまでには至っていない現実もあるようだ。

 ソシオになった特典としてはまず、チケットの優先販売がある。宇賀神さんも6日に行われたエル・クラシコを現地で観戦したそうだが、チケットを購入したのは何と試合4日前の2日。転売対策などもあるそうで、年間チケット未所持のソシオに向けて直前に販売されたようだ。

 年間チケットについては会員証に入っているナンバーが大事な要素となり、ナンバーが9万以下となってくると、購入できる可能性が増えるそう。これは若い番号
から購入権が割り振られていくからのようで、カンプ・ノウのキャパシティが10万弱であるから。2005年入会の宇賀神さんは、ようやく8万台に入ってきたため、年間チケット購入を検討しているそうだ。

 もう一つは会長・役員選挙の投票権。投票は直接投票のみで代理や郵送での投票は不可となり、カンプ・ノウの周囲に複数できる投票所にて行われ、送付される投票権にどの場所で投票するべきなのかも記載されている。

 その他特典としてはソシオ向けのプレゼント企画(宇賀神さんはジョアン・ガンペール杯のポスターを当てたそう)や、ミニ・エスタディなどで行われている下部組織の試合、バスケットボールやハンドボールなど他競技のバルセロナの試合を会員証を見せることで観戦できるなどする。

 あと、気になるのはこれから入会するにはどうしたらいいのか、というところ。前述のとおり、新規でソシオになるには現在、難しい状況となっているようで、まずソシオになるための“準会員”になる必要があるそうだ。これはバルセロナの現地でのみ、入会手続きが行われていて、この“準会員”に数年在籍することで、ソシオになるための条件を満たすとのこと。なので、今すぐになれるわけではないので注意しよう。

 将来的にはバルセロナで生活したいとまで話した宇賀神さん。そこまで虜にしてしまった魅力は「正直わからないんです」と笑ったが、「クラブを取り巻く環境なども含め、追いかけるほどに好きになりました」と続け、『MÉS QUE UN CLUB(クラブ以上の存在)』と言われるクラブのスローガンが、カタルーニャ人が持つ意味合いとは違うかもしれないが、全世界の人々を魅了するクラブを表す一言になっているのは違いないようだ。

SOCCER KING

最終更新:5/21(月) 19:17
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