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アストンマーチン、F1参入プロジェクトは”本格化している”と明かす。最大の問題はコストキャップか

5/23(水) 20:26配信

motorsport.com 日本版

 アストンマーチンは、F1におけるエンジン供給プログラムについて「本格化している」と話したが、その一方でコストに関する懸念もあるという。

 アストンマーチンのCEOであるアンディ・パーマーは、現行のハイブリッドV6エンジンをよりシンプルなものにすることが目指されている2021年以降のエンジンレギュレーションに関心を示している。

 またかつてフェラーリやトヨタF1でエンジン部門の代表を務めたルカ・マルモリーニは、昨年コンサルタントとしてアストンマーチンに採用され、F1プログラムの実現に向けた仕事を行っている。

 パーマーはF1プロジェクトについて、「確かに、本格化している」とmotorsport.comに話した。

「(実現の)可能性を歪めるものは何もないし、これ以上何もできないと我々に言わしめるものもない。まだ完全ではないが、レギュレーションを理解している状況下で、我々はできるだけ多くの”予習”を続けている」

「少なくとも、我々はその可能性を大きくしているところだ」

「レギュレーションについてわからない部分はコストキャップだ。それ(コストキャップ)は我々がこのスポーツに参入するかどうかの決断を下す上で必要不可欠なことだ」

「我々には燃やしてしまうことができるお金はない。わかりやすく言えばスポンサーシップのような、より良いリターンが必要なのだ。これも決断にかかわる重要な点だ」

「テストベンチの使用時間など、何か制限のようなものがあることを望んでいる」

 現在アストンマーチンはレッドブルのタイトルスポンサーを務めているが、レッドブルは同社のハイパーカー『ヴァルキリー』のプロジェクトパートナーでもある。

 パーマーは、レッドブルとの議論を行う前に、アストンマーチンが競争力のあるエンジンを作ることができるのかどうかを証明する必要があると認めた。

「我々は2021年を見ている。つまり、(プロジェクトの実現は)いつかそのうちということだ。だがもし我々がレッドブルのテストを合格できずにOKをもらえなかったら、競争力に関わるテストも通過できない。だからコンペティティブでなければならないのだ」

「シミュレーション用のツールやシングルシリンダーがあれば、テストとシミュレーションのかなり正確な相関関係がわかる」

 アストンマーチンはイルモアやコスワースといったメーカーと提携するものと考えられているが、パーマーはアストンマーチンが開発に直接データやアドバイスを提供できる環境を熱望している。

「信頼性を確保できるはずだ。我々と協力するためにコンサルタントとしてルカのような人物がいるし、議論を通じて彼は我々を助けてくれている。彼は以前にもそういうことをしてきたし、彼は信用できるし、多くの知識を持っている。我々を導くことができるはずだ」

「しかし世界中の多くのエンジンは、何らかの形のコンサルティングを受けてきている。コスワース、リカルド、イルモア、AVLといった会社がそれを行ってきた」

「これは簡単なことではないし、”エンジンという観点からだけ”という甘い考えでそれを見ているのではない。だが我々はエンジンマニュファクチャラーであり、エンジンデザイナーでもあるのだ」

「我々のV12や、ヴァルキリーのエンジンがその例だ。スクラッチから始めたのではない。どれだけ厳しいことかというのをホンダが証明したのを完全に見ている。しかし同時に、ホンダが改善している様子も見え始めた」

Adam Cooper