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日大アメフト部・内田前監督、井上コーチ会見一問一答…「僕は彼に『QBを潰してこい』と言った」

5/24(木) 6:05配信

スポーツ報知

 日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題で、内田正人前監督(62)と井上奨(つとむ)コーチが23日、都内で約2時間の緊急会見を開いた。2人は6日に行われた関学大との定期戦で相手QB(クオーターバック)を負傷させた宮川泰介選手(20)への反則指示を改めて否定。22日に会見した宮川選手の発言と真っ向から対立した。内田前監督は日大の常務理事の職務を一時停止して謹慎、井上コーチは辞任を表明したが、会見内容には非難の声が飛んだ。

 ―反則は誰の指示か。

 内田前監督(以下、内)「信じていただけないとは思いますが、私からの指示ではございません。ですがフィールドで起こったことなので、スタートからゴール、試合が終わるまでは私の責任」

 井上コーチ(以下、井)「内田監督からボクにQBをけがさせてこいという指示はございませんでした。私は宮川選手に対してQBを潰してこいと言ったのは真実です」

 ―宮川選手の会見で「潰してくる、と監督に言いに行け」とあった。宮川選手がウソをついているのか。

 井「私が宮川選手に言ったのは、昨日の会見の通り。彼に対する思いはあるが、実際に僕がQBを潰してこいと言った経緯がある。2日前からも試合形式の練習に入れていないというのがあった。彼を試合に出そうと思って、『QBを潰してきます』と監督に言って覚悟を決めてほしいと、そういう気持ちで僕は彼に『QBを潰してこい』と言った」

 ―内田前監督は普段から何を指導しているのか。

 内「普段の全ての練習で失敗を恐れないようにしてほしいと言っている。失敗をしないでくれと。我々は反則の指示があるとされているが、全てルールを守るという原則でやっている。とにかくルールを守ってやるのが基本で選手もコーチも練習をしている。練習中に強いタックルとか、どうしてもある。ベースとしてルールを守る。その中で育てるために、発奮させるために、コーチは選手たちを育てている」

 ―なぜ交代の措置を取らなかったのか。

 内「言い訳になってしまうが、僕はボールを見てしまい、宮川選手のプレーを見ていない。パッと気づいた時はあれよあれよと次のプレーに進んでいた。それは僕の本来の仕事ですが、反省すべきところ」

 ―なぜ、試合後すぐにそれを説明しなかったのか。

 内「正直、ビデオを見るまでどの程度の反則か分からなかった。最後の小競り合いは分かった。それまでは正直、抜け落ちていた」

 ―試合当日「やらなきゃ意味がないよ」と伝えたか。

 内「確かに遠くから彼が来たが、彼が何を言っているか分からなかった。3メートルか5メートルくらいのところに来たことは記憶している。だが、その時の会話はなかった」

 ―「やらなきゃ意味ないよ」は何を指しているのか。

 内「本当に申し訳ないが、その言葉は言ってないです」

 ―整列で「できませんでしたじゃ、すまないぞ」は言ったのか。

 井「『試合が終わって何もできませんでした、じゃ、あかんぞ、やってこいよ』とは言った。僕としては彼に思いっ切りやってほしかった。思い切りすることが、タックルすることが彼の課題だったので。いつもと違うプレーをしてほしかったという意味」

 ―けがさせることを指示したのか。

 井「けがをさせることを目的としては正直言ってない。ただ、『QBを潰してこい』と言ったのは確か。けがをさせる目的ではない。思いっ切りそれくらいの気持ちで行ってこいと、その意味で言った」

 ―1プレー目は見たか。

 井「僕はDLのコーチなので見ていた。あのプレーで向こうに宮川が行ったが、ああいう形とは想定してなかった。ちょっと違うなと。僕の思いとは違った。ただ、そこで彼をベンチに呼び戻すなり、交代させるというのは、試合が終わってから思ったけど、彼にやらせたかったのは思いっ切りスタートして、がむしゃらにやってほしいなという気持ちだった。彼を継続して試合に出してあげたいということしか考えてなかった」

 ―「潰せ」はどういう意味で指示したのか。

 井「思いっ切り行けという意味。QBを潰しに行けというのは、その中にいろんな意味があり、そのために何が必要なのか。思いっ切り行くとか、思い切りスタートするとか、いろんな意味がある。そういう意味で『潰しに行け』と」

 ―「相手QBと知り合いか」「定期戦がなくなってもいい」「秋の定期戦に出られなければ得」だと言ったか。

 井「友達か、というのは言った。あと得か損かとか、そういう話はしていない。定期戦がなくなってもいいだろうということも彼には言っていない」

 ―「けがをしてもいい」という言葉は? 宮川選手は念も押されたと。

 井「使っていない。『潰してこい』とは言った。彼を思い切り行かせるために、過激な表現は確かに言った。僕も一言一句覚えていないが、彼にそういう気持ちになってほしかった。闘争心を植え付けたかった。彼を苦しめた。そういうことは本当に申し訳ない」

 ―日大OBは「けがをさせろ」「殺せ」という言葉があったと。

 内「日本大学ではルールの下でやりなさいと、その中で信頼関係の中で指導している。一般論として非常に能力のある選手が、10の力がある選手が5くらいで対応できてしまう。その中でもっとできると声をかける。そういうのは昔は使っていた。昔は」

 ―あのプレーは宮川選手が自分の判断でけがをさせたのか。

 内「彼は10の力があるけど、5くらいで処理する良い選手。もっとできると言ってきた。その中でとにかく僕の考えでいうと、ルールを逸脱することはない。ルールの中でやることが基本。まさかああいうふうにやるとは思わなかった」

 ―「定期戦がなくなってもいい」は宮川選手の誤認か。

 井「彼に対して言った覚えはない。過激な発言はしたと思う。定期戦がなくなってもいいとは言ってないかなと。いろんなことは彼に言っていますので」

 ―17日に「事実をねじ曲げて公表するしかない」と部員に言ったのか。

 井「ひと言も言ったことはない」

 ―宮川選手との直接のコミュニケーションは。

 内「お恥ずかしい話、僕はほとんどない。1週間で何日も練習に行けない。全体ミーティングに出てもない。コミュニケーション不足はあった」

最終更新:5/26(土) 0:40
スポーツ報知