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危険タックル「内田が言った、でいいじゃないですか」日大前監督の試合後発言を文春が公開

5/24(木) 19:00配信

ハフポスト日本版

日大アメフト部の内田正人・前監督が5月6日の関学戦後、危険タックルは自分の指示だったと受け止められる発言をしていたと、5月24日発売の週刊文春が報じた。その際の音声データもネットで公開している。

週刊文春によると、公開された音声は5月6日の関学戦後、内田氏が取材陣に話している内容を録音したものとされる。内田監督はこの中で、危険タックルをした選手のプレーについて「だから、そろそろ良くなるんじゃないですかね。法律的には良くないかもしれないけど、そうでしょ」などと肯定的に評価。記者とみられる人物の「書き方が難しいな。ラフプレーはやっぱり難しい」という発言に、「内田がやれって言った、でいいじゃないですか」と返している。


「内田前監督が、危険タックルを指示したかどうか」は、内田氏と選手との間で証言が食い違い、この問題の大きな争点となっている。

選手側は5月22日の記者会見で、内田氏とのやり取りを説明。「潰す」という指示を、コーチや先輩との説明から「怪我をさせるという意味で言っているんだと思った」と話した。内田氏にも直接「相手のクォーターバックを潰しにいくので使ってください」と伝えところ、内田氏から「やらなきゃ意味ないよ」と言われたと証言している。

対して内田氏は、反則行為の指示を否定している。5月23日の会見でも危険タックルについて「私の指示ではござません」「まさかああいうこと(危険タックル)になってしまったのは正直、予想できなかった」などと話した。

週刊文春デジタルに公表された音声によると、監督と報道陣は、次のようなやりとりを交わしていた。

――前なら、反則取られる前に交代になるのかなと思いましたけど。

「だけどやっぱり、僕、相当プレッシャーかけてるから」

――その、A(危険タックルをした選手名)に対して?

「Aでも、全部、ディフェンスでも」

「飛び込んでみないと分からないから、どういう世界か。だけど、まあ、そういう風に僕が持っていってるから。そういう方向に。それが反則であるっていうのであれば僕の責任だし」

「こんなこと言っちゃ悪いんだけど、Aはよくやったと思いますよ。もっといじめますけどね。だけど、そうじゃなかったら、関学みたいなチームに勝てないでしょ。

「だから、そろそろ良くなるんじゃないですかね、A。法律的には良くないかもしれないけど、そうでしょ」

――書き方が難しいな。ラフプレーはやっぱり難しいですわ。

「内田がやれって言った、でいいじゃないですか」

――いやいや、それはそれで。

「あのぐらいラフプレーにならないでしょ」

――正直、ちょっとひどかった。

「ひどかった?」

――ひどかったですよ。あれは笛鳴った後ですから。

「昔、僕ら毎試合やってたよ」

***

内田監督は5月23日夜の記者会見で、危険タックルの場面を「見ていなかった」と弁明したが、ここでは「あのぐらいラフプレーにならないでしょ」「僕ら毎試合やってた」などと話している。

危険タックル問題をめぐっては、被害者側が被害届を警察に出したとしているほか、日大側も第三者委員会を設置して調査を始めると発表。被害者の父親も5月24日朝に「前監督は一切の関与を否定。これでは選手が、可哀想」などとして、試合中の動画提供を呼びかけるなど、事態はまだ収束を見せていない。

ハフポスト日本版