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【特集】梅雨前でも要注意 多発する “カンピロバクター食中毒” 鶏肉料理の注意点とは・・・

5/25(金) 14:40配信

中京テレビNEWS

 食中毒は、梅雨時のもの・・・そうばかりとも限らないようです。

 梅雨前のこの時期に早くも注意が必要な、ある食中毒。その原因となるのは私たちの食卓の常連の、あの食材でした。

 炎に包まれながら焼かれているのは、鶏肉。看板メニューの名古屋コーチンを使った「いぶし焼き」。名古屋市中区にあるお店では、調理の際、あることに気を使っているといいます。

「カンピロバクターの菌っていうのはすごく気にはしていますね」(能美孝二 総料理長)

 食中毒を起こす細菌、カンピロバクター。生の鶏肉に付着していることが多く、腹痛や下痢などを引き起こします。

 そのため、まな板の消毒や、包丁の使い分けをして菌で汚染されないよう注意をしているといいます。

“カンピロバクター”の特徴

 湿度や気温の上昇で増える食中毒。しかし、この菌にはちょっと違った特徴が。

「統計によりますと5月6月に多く発生する事実があります」(愛知県生活衛生課 高柳浩二さん)

 厚生労働省の調査によると、月ごとにみた発生件数では、真夏ではなく、いまの時期から多く発生しています。サルモネラ菌と比べても、まさにこれからが要注意で、今年に入ってすでに300人近くが発症しています。

食中毒を起こした事例

 おととし、大垣市内の高校で行われた家庭科の調理実習。親子丼を作るため、生徒は鶏肉を切ったあと、今度は同じ包丁で、ほうれん草のお浸しを調理。鶏肉についていたと思われるカンピロバクターがほうれん草に移り、それを食べた生徒数人が食中毒を起こしたのです。

 特徴は、少量の菌でも発症する感染力の強さ。サルモネラ菌の感染には、100万個ほどの菌が必要なのに対し、カンピロバクターはわずか500個ほどで感染する恐れも・・・

 さらに、感染に歯止めがかからない理由として考えられるのが・・・

「牛のレバーなどは法律で提供することができないという状況。鶏肉を生や加熱が十分にされていない状態で食べることにあまり抵抗がないことが原因の一つだと考えています」(愛知県生活衛生課 高柳浩二さん)

 鶏肉のたたきや刺身など、中まで火が通っていない状態で提供される料理。

「生もの大丈夫かなと一瞬食べるときは。でも味の方で忘れてしまいます」
「(鶏のたたきは)好きですね。地元が九州なんですけど、よく食べていましたね」(消費者)

 消費者のニーズがあり、また料理の提供に関する法規制もないため、飲食店の判断で販売されているのが実態です。

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