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本当にあと20日で開幕? 盛り上がらないW杯には何が不足しているのか、マーケティング目線で見る“助走”の重要性

5/25(金) 12:32配信

VICTORY

6月14日の開幕まで1カ月を切ったサッカーのFIFAワールドカップ・ロシア大会ですが、日本代表のレプリカユニホームの売れ行きが低調なことが伝えられるなど、過去の大会に比べ「盛り上がりに欠ける」という指摘が相次いでいます。スポーツイベントに限らず、直前にならないと盛り上がらないのは日本人の特性ともいえますが、こうした構造をスポーツビジネスの観点で見るとどんな分析ができるのでしょう?(文=VictorySportsNews編集部)

開幕まで1カ月を切ったとは思えないサッカー・ワールドカップ

前回大会、2014年のブラジル・ワールドカップ決勝では10億人以上が視聴し、のべ視聴者数ではオリンピックをはるかに超える数百億人が目にするといわれるスポーツ界のビッグイベント、サッカーのFIFAワールドカップですが、ハリルホジッチ監督の突然の解任などもあり、過去の大会の同時期に比べて盛り上がりに欠ける、活気が見られないとの声が多くあります。

横浜DeNAベイスターズ前球団社長の池田純氏は、こうした空気感をサッカーの現場で目の当たりにしたと言います。

「先日、パナソニックスタジアム吹田で行われたJリーグ・ガンバ大阪対浦和レッズの試合を観戦する機会がありました。前日には日本代表候補が西野朗監督の口から発表され、この試合にも3人の代表候補選手が出場していました」

池田氏が指摘したのは、人気、実力ともにJリーグ屈指の両クラブの対決、しかもワールドカップメンバー候補に選出された選手が出場するというニュース性があるにもかかわらず、そのバリューが世間に伝わっていないということでした。

実際、この日の観客数は2万5361人で、今シーズンの吹田スタジアム開催としては、1万人台で推移した過去2試合よりも多いものの、セレッソ大阪との大阪ダービー(3万5242人)、開幕戦となった名古屋グランパス戦(2万8681人)と比べるとやや物足りない数字に終わっています。

池田氏は、ガンバのGK東口順昭、レッズのDF槙野智章、MF遠藤航と3人の代表候補が出場しているにもかかわらず、それが集客につながっていないというのが「なんとなく盛り上がらないワールドカップ」の象徴的な例だといいます。

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最終更新:5/25(金) 15:45
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