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ホンダがあの「モンキー」を125CCで復活

5/26(土) 12:04配信

ニュースソクラ

排ガス規制で生産終了、あれから1年足らずでクリアー

 ホンダは排気量125ccの小型バイク「モンキー125」を2018年7月12日に発売すると発表した。モンキー125は、排ガス規制強化のため、2017年8月末で生産を終了した原付(50cc)バイク「モンキー」の事実上の後継モデルだ。

 排気量をアップしたものの、スタイリングはモンキーのデザインを継承し、ブレーキなどの性能を現代の水準に向上させた。個性的なスタイルと走る楽しさで人気だったモンキーが消滅から1年足らずで復活したことは、カタログモデルが少なくなった昨今のバイク界ではちょっとしたニュースだ。

 ホンダはモンキー125について「開発にあたっては、楽しさをスケールアップし、遊び心で自分らしさを演出する『アソビの達人』をコンセプトに定めた」とコメントした。

 「従来の50ccモデルの特徴であるシンプル、コンパクト、愛らしさなどの不変的な魅力を踏襲しつつ、125ccの力強く扱いやすい出力特性のエンジンや取り回しやすいサイズ感、親しみやすいデザインとした」という。

 注目のエンジンは空冷のまま排ガス規制をクリアした。空冷4ストロークOHC単気筒エンジンに4速マニュアルミッションの組み合わせは従来と変わらず、「市街地で多用する回転域では力強く、ツーリング走行ではスムーズさを楽しめる出力特性としている」という。

 進化したのはブレーキだ。モンキー125は前後ともディスクブレーキを採用。フロントのみABSを装着するタイプも設定した。前後ともドラムブレーキだったゼロハン時代のモンキーとは隔世の感がある。

 ホンダの原付バイク「モンキー」は1967年の発売で、50周年を迎えた記念すべき2017年に生産終了となった。きっかけはバイクの排ガス規制の強化だ。欧州の「EURO4」と呼ばれる規制に日本も基準を合わせるもので、一酸化炭素(CO)は約5割、炭化水素(HC)は約3割、窒素酸化物(NOx)は約6割の削減を求めるなど厳しい内容となった。

 この規制は新たに開発・生産される新型バイクには2016年10月から適用されているが、継続生産車にも2017年9月から適用されたため、排ガス規制をクリアできないヤマハSR400、カワサキエストレヤといった人気のロングセラーモデルが姿を消すことになった。

 この排ガス規制は50cc超のバイクが対象のため、モンキーは規制の対象外だったが、今後も排ガス規制が厳しくなることから、当時のホンダは「小排気量車でEURO4相当の規制をクリアするのは技術的にもコスト的にも困難」と判断した。しかし、それから1年足らずで人気モデルを復活させたホンダの技術力、経営判断はバイクファンからきっと賞賛されるだろう。

岩城 諒 (経済ジャーナリスト)

最終更新:5/26(土) 12:04
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