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アメリカのサラリーマンは残業代ゼロが当たり前?

5/27(日) 12:00配信

FNN PRIME

「残業代ゼロが当たり前」と語るアメリカ人の夫

今、国会で働き改革が議論されています。特に注目されているのは、年収が1075万円以上の専門職を対象に、残業代が出ない「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」を導入することです。
導入されれば、残業をしても無駄なので残業をしなくなる。いや、むしろ乱用されてサービス残業の温床になる、と見方は様々です。

【写真】アメリカのサラリーマンの残業は?

でも、皆さん、アメリカのサラリーマンは残業代ゼロが当たり前って、ご存じですか?

という私も、実は知ったのはわずか2年ほど前です。日本の働き方の見直しについて記事を読んだり、調べたりしているうちに、アメリカでは「ホワイトカラー・エグゼンプション」、つまり年俸制が当たり前であることを知り、アメリカ人の我が夫に恐る恐る聞いてみたのです。

私「もしかして、残業代ってついてないの?」

夫「残業代?そんなの出ないよ。今も、今までもずっと」

アメリカの連邦政府の公務員である夫は、さらっと返答。これまで、議員の秘書、NPO、法律事務所など転職を重ねてきていますが、その中で一度も残業代が出たことがないというのです。

私は日本で普通にサラリーマンとして十数年働いていたので、「これだけ長時間働くんだから残業代もらって当然でしょ!」と思っていました。そして、夫の帰りが遅い日があっても、残業代ぐらい当たり前についていると思い込んでいたのです。

夫「アメリカでは、固定給のいわば“サラリーマン“は、年俸が決まっていて、それを12分割して月給になったり、24分割して2週ごとにもらったりするんだ。だから、残業代はゼロが当たり前なんだ」

アメリカの公正労働基準法で、週40時間以上の仕事に対しては、通常の時給の1.5倍の残業代が支払われることになっていますが、管理職や専門職などは、この適用除外(Exempt)となっています。だから、「ホワイトカラー・エグゼンプション」なのです。
(ちなみに、「ホワイトカラー」とは「白い襟」という意味です。製造業者などが着る作業着の「ブルーカラー」とは違い、白いシャツのスーツを着てオフィスで働くというイメージからついた言葉です。)

「管理職や専門職」というと、本当に一部の偉い人に限ったことのように聞こえますが、アメリカでは、時給で働いている人が6割、固定給は4割です。四大卒も全体の3割程ですから、大学を出て、残業代の出ない年俸制の仕事に就くのは、当たり前のような感覚です。

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最終更新:5/28(月) 12:44
FNN PRIME