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15歳の「がん哲学外来」 当事者だから共有できること「話せば、明るくなれる」 名古屋

5/28(月) 19:30配信

中京テレビNEWS

 今月27日、がん患者やその家族たちが集まる「がん哲学外来 メディカルカフェbyどあらっこ」が、名古屋・東区の名城大学で開かれました。主催したのは、この春高校生になったばかりの中村航大さん、15歳です。

「僕は他の15歳とは違った経験をしているので、その経験を話したり人に伝えることによって、こんな僕にでもできることがあるんだと思って、この活動を続けています」(中村航大さん)

治療中に出会い「やってみなよ」

 今、全国に広がりをみせている『がん哲学外来』。

 がん患者やその家族が、人に言えない思いや悩みなどを話し合い、共有する場です。

 『たとえ余命宣告を受けても、人には生きる役割がある』(「がん哲学外来」を主宰する順天堂大学・樋野興夫教授)。生きることの根源的な意味を考えます。

 小学2年のとき脳腫瘍になった航大さん。いったんは寛解したものの、中学2年に再発。入院生活を続けていたときにがん哲学外来を主宰する順天堂大学の樋野教授と出会い、こう言われたのです。「航大くん、がん哲学外来をやってみなよ」。

「(やれると思いましたか?)全然なかったです。(やれるとは)考えてなかったです」(中村航大さん)

 航大さんは同級生に相談しました。すると意外な答えが続々とかえってきたのです。

「小学6年生のときに母親のがんが分かって」(母親が乳がん 彦田栄和さん) 

「(同級生に)私のお母さんががんだと言ったら、一緒に活動をやらないと誘われたのがきっかけ」(母親が乳がん 相馬まつりさん)

 “自分の家族もがんなんだ”。そんな同級生がたくさん集まってきたのです。以来、代表として「がん哲学外来」を5回開いてきました。
    
 航大さんは、自分の病気を人に話すことに、抵抗はないといいます。
    
「一人で抱え込むんじゃなくて他の人に話せば、心がすごく楽になって少しでも明るくなれるので、話してもらえればいいかと思います」(中村航大さん)
    
 航大さんの前向きな考え方は、これまで息子のがんを隠してきた、おかあさんをも変えました。

「包み隠さず病気のことをいろんな人に伝えることで、楽になる人もいるんだなと。こんなにオープンに包み隠さず話すことで、私の気持ちも楽になるんだと思った」(航大さんの母 中村明美さん)

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