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堺市が煙突内のアスベスト除去残しを見逃し 専門家検査で残存確認

5/29(火) 9:57配信

アジアプレス・ネットワーク

市有施設の煙突内に除去工事後も煙突内にアスベストが残存しているとの疑惑をめぐり大阪府堺市が揺れている。今回実際に煙突内にアスベストが存在していることが裏付けられた。(アジアプレス・井部正之)

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◆煙突内のアスベスト残存確認

大阪府堺市の北部地域整備事務所における煙突内のアスベスト除去残しが5月27日、改めて確認された。市建築局長による同28日付けの市議会報告により判明した。

報告によれば、市の依頼で5月27日、建築物石綿含有建材調査者協会が煙突内を再検査した結果、「横引きダクト(横方向に延びるダクトと縦方向の煙突)の接続部分と(縦方向の)煙道部分にアスベストの残存が見つかりました」という。

飛散防止剤が塗布されており、同日に実施された空気中のアスベスト濃度測定からも「外部に漏えいはしていませんでした」「日常の使用には差し支えありません」と説明する。

今回実際に煙突内にアスベストの取り残しが存在していたとの報告を受け、市に見解を求めると、市建築監理課の山下直史課長は「(調査をした)同協会の正式な見解がないのでそれが出てから」と言葉少なに答えた。

今後改めて除去するのか、それともアスベスト対策なしに解体するのかについても聞いたが、「まだお話できるタイミングではない」(山下課長)というにとどまった。

とはいえ、市が否定し続けてきた煙突内のアスベストの取り残しが実際に存在することが確認されたことは重大だ。

堺市では2016年6月に同事務所の改修工事で高濃度にアスベストを含有する断熱材を使用した煙突を法で定められた対策なしに解体。周辺にアスベストを飛散させ、市と職員4人が大阪府警に書類送検された(2017年3月不起訴処分)。

ところが、その現場を片付けるため2017年3~4月に実施した同事務所の煙突内などのアスベスト除去工事が不適正だったとの疑惑が生じていた。これまで分析機関による取り残しの指摘について、報告書から無断で削除させるなどの改ざんを認めている。市は否定するが、その目的は煙突内のアスベストの取り残しを隠ぺいするためとみられている。

この問題を追及してきた長谷川俊英市議は「分析機関が指摘した煙道部分だけでなく、横引きダクトの接続部分でもアスベストの残存が見逃されていたことが判明した事実は非常に重い」と指摘する。

2017年3~4月の煙突内除去工事をめぐっては、同5月中旬に市は報告書で一度取り残しの指摘を受けたうえで実施させた「清掃」作業後となる同4月15日段階の取り残しの指摘に気づいていた。にもかかわらず、市は分析機関に事実確認すらせず放置した。長谷川市議はこの点についても「市議会で改めて質さざるを得ない」という。

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