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京都で空前の“金箔ブーム”! 仕掛け人の老舗による新展開『金箔風塗料』人気のワケ

6/2(土) 10:50配信

関西テレビ

≪超豪華!金箔ソフトクリーム≫

約11センチ四方の金箔をまるまる一枚贅沢にのせた、黄金に輝くゴージャスなソフトクリーム!1つ950円と値段もゴージャス…。

女性客:
「ソフトクリームお高!と思ったんですけど、つい買いました。迷わず買った感じですね!」

別の女性客:
「これは映えますね、SNSに。インスタ映えですね」

多い時で1日200個は売れるという人気ぶり!

去年、京都の銀閣寺参道にオープンした、金箔・銀箔商品の専門店「箔匠きんとぎん」。店内は金箔入りの化粧品や金箔カステラまで、きらびやかな金箔グッズで埋め尽くされています。

箔匠きんとぎん・店主:
「京都は金閣寺とか、二条城の屏風とか、文化財も金箔を使っていますので、京都にゆかりのある京金箔というのを広めていきたいと思って、やっております」

この店以外にも金箔ソフトクリームが、二条城にも、嵐山にも。

そのウラには『京都の老舗中の老舗』の存在が…。京都で起きている空前の「金箔ブーム」に迫ります。

≪金箔ブーム 仕掛け人は京都の老舗≫

わずか4グラムの金を、匠の技で畳1畳ほどに打ち延ばして作る金箔。その薄さは約1万分の1ミリメートル。現在、国内の99%が石川県金沢市で生産されています。

しかし、鎌倉時代に書かれた『宇治拾遺物語』には、「今は昔、七条に箔打ちあり」と京都に金箔職人がいたという記述も残っていて、実は京都に古くからゆかりのある製品なのです。

創業307年、江戸時代から続く「堀金箔粉」(京都・中京区)。昭和30年に金閣寺を再建した際の金箔も手掛けました。

この会社では、30年以上前に金の純度の高い食用金箔を開発。食品添加物としても認められています。

堀金箔粉・林専務:
「水と空気以外、なんでも貼ります(笑) 金箔は商品に箔を付けてくれます。『箔を付ける』という言葉は金箔から来ているんです」

今では多くの飲食店に同社の食用金箔が使われていて、二条城で販売されている「黄金ソフト」は、外国人観光客に大人気!

また嵐山の土産物店では、金箔を乗せる前に比べ、店全体の売り上げがアップ。「箔」がついたことで、お値段も高くなりますが、金箔には価格にあまりある魅力があるようです。

もちろん、食用金箔自体の売り上げも伸びてきているようで…。

堀金箔粉・林専務:
「『億』っていう数字は、いってますね。年間で食用のだけでですね」

≪金箔の老舗が手掛ける『金箔風塗料』≫

“京都の金箔ブームの仕掛人”ともいえるこの老舗が、新たに手掛ける展開が「金箔風の塗料」!金を使わずに「金箔の色と質感」を生み出す塗料を開発したのです。

堀金箔粉・林専務:
「金色っていうのは、黄土色に見えちゃうんですね。純金に近づけて作っているのが、うちの金の塗料なんです」

金箔の老舗が開発しただけあり、一般的な塗料と比べて“リアル”な金色…。そんな「金箔風塗料」の需要も大幅にアップしているといいます。

そのおかげで人気が急上昇したというのが、インパクトあり過ぎの“黄金の鳥居”がある、その名も御金(みかね)神社(京都・中京区)。金運にご利益があると大人気なんです!

実は、この黄金の鳥居、堀金箔粉が「金箔風塗料」を使って無料で塗り替えたんだそうです。

御金神社・鳥居さん:
「金のことは金のプロに任せてくださいとおっしゃってくださって、ご奉納してくださいました。それからは『金の鳥居だ!』というので、お参りの人はたくさん増えました」

中には、鳥居に抱きつく参拝客までいるんだとか…。

参拝客:
「ギラギラしてる(笑) すごい金運つきそうです」

別の参拝客:
「もろにお金っていう感じ。ゴールドで!」

堀金箔粉・林専務:
「鳥居に金箔を貼ったら、施工費込みで300万円から400万からかかっちゃうと思うんですが、金箔風塗料だと5分の1くらいで済んじゃいます」

金箔と比べて低コストで、誰にでも塗れる手軽さが「金箔風塗料」の人気の理由です。

≪老舗が守る京都の『金の文化』≫

金箔風塗料の導入以降、同社の業績は右肩上がりで、去年の売上高はおよそ12億円。海外からの問い合わせも相次いでいます。

堀金箔粉・林専務:
「先代の会長が『いい金の塗料作ったら金箔が売れないじゃないか!』って僕怒られましたけど(笑) 金箔を使いたいけど金箔を使えない、ということもあると思うんです。それは価格面もそうですし、職人さん不足もそうです」

林専務によると、京都に金箔の職人はゼロ。しかも金箔を貼れる職人もわずか数人です。塗料開発のウラには、京都の金文化への危機感があったのです。

堀金箔粉・林専務:
「仏像とかお寺の正面は、昔からのやり方で金箔を貼る。もう少し金をあしらいたい部分で、少し落としてもいい所は金の塗料を塗られて。金箔を引き立たせるために塗料を使う」

多くの人を惹きつける金の輝き。老舗の技術革新で“京都の金箔文化”はさらに広がりそうです。

(関西テレビ5月29日放送『報道ランナー』内「なるほど!ちまたのケーザイ学」より)

関西テレビ放送

最終更新:6/2(土) 10:50
関西テレビ