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ヘッドの軌道が安定するぞ! 切り返しで「クラブが落ちる感覚」を身につけよう【ゴルフ】

6/3(日) 11:33配信

みんなのゴルフダイジェスト

アマチュアにとって難しいダウンスウィング。ツアー30勝の倉本昌弘は「クラブが落ちる感覚を持つことが大事です」という。著書「本番に強くなるゴルフ」からダウンスウィングが上手くなるドリルをご紹介しよう。

現PGA会長・倉本昌弘のドライバー連続写真

ダウンスウィングではクラブが落ちる感覚を持つ

切り返しにおける下半身の先行動作は、スウィングの重要なポイントになります。バックスウィングで手がトップに上がり切って止まる寸前、上半身とクラブをトップの位置に置いたまま、左かかとを踏み込む。

すると、その瞬間に体はねじれ、その動きによって上半身とクラブはダウンスウィング方向に向かって動き出すのです。注意したいのは、この先行動作は、トップで手が上がり切って止まる寸前に行うということ。まだ手が上がろうとしている途中で先行動作を入れてしまうと、切り返しが早くなって(打ち急いで)ミスが出やすくなるので、気をつけましょう。

さて、この先行動作によってダウンスウィングに入るわけですが、ダウンで一番大切なのは、「クラブが落ちる」感覚を持っているかどうか、ということです。ダウンではクラブが重力によってポンと落ちるまで待っている、そういう感覚が必要なのです。アマチュアの場合、自分の力でクラブを引き下ろそうとする人が多いのですが、それではクラブの動きが安定せず、球がどこに行くかわかりません。

実際には、私たちプロは自分でクラブを下ろします。でも、それは、クラブが落ちてくるタイミングに合わせて力を使うのです。たとえば、ブランコを押すとき、ブランコが自然に落ちるタイミングに合わせて力を使うはず。もし、ブランコが落ちる前に力を使ったら、ブランコは上手く加速しない。それと同じです。

ダウンでクラブを落とす感覚を磨くためには、トップで静止してから打つ練習がおすすめです。また、練習仲間に手伝ってもらえるのであれば、クラブを上げてもらうドリルも有効でしょう。誰かに正面に立ってもらい、その人に、クラブをバックスウィング方向に動かしてもらうのです。最初は小さな動きだとわかりやすいと思いますが、正面に立った人は、クラブを逆さに持ち、グリップの部分を使って、クラブをゆっくりと持ち上げます。そして、腰の高さあたりまで持ち上げたら、離してあげる。すると、クラブはストンと下に落ちるはずです。

このとき、プレーヤーは自分の力でバックスウィングしてはいけません。完全に脱力して、クラブを持ち上げる動きに自分を任せることが大切です。また、体を止めてクラブだけ上げてもらうのではなく、通常のスウィングと同じように体を回していくようにしてください。クラブを真下に落とすとダフってしまうので、クラブが落ちるタイミングに合わせて体を目標方向に回していくのがコツ。クラブが落ちてくるのを待って、その落ちるタイミングに合わせて体を回していく。この落下の力を感じるのが、ダウンスウィングにおける最大のポイントなのです。

この練習に慣れてきたら、スウィング幅を大きくして、フルスウィングするのもよいでしょう。プレーヤーは、さっきと同じように完全に脱力しておき、補助する人はテークバックの最初のところだけちょっと押してあげる。そして、プレーヤーはそれをきっかけにバックスウィングして、クラブを下ろすのです。この練習を繰り返してもらえば、自然にバックスウィングで脱力する感覚が体感できるとともに、ダウンスウィングでクラブが落下するという感覚が身についてくると思います。

「本番に強くなるゴルフ」(ゴルフダイジェスト新書)より

みんなのゴルフダイジェスト編集部