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多頭飼育崩壊から救出されたマルチーズ 大型犬に囲まれ幸せに

6/3(日) 10:01配信

sippo

倉庫に170匹閉じ込め

 三重県で、ある人物が170頭もの犬を所有し、多頭飼育が崩壊する事件があった。別の破綻したブリーダーのもとから救出された犬をもらい受けたが、避妊や去勢をしなかったために、ねずみ算式に増えていったのだという。保護団体により170匹は救出された。そのうちの1匹、マルチーズのナツちゃんは、大阪で幸せをつかんでいた。

【写真特集】救出され幸せになったナツちゃん

 その日、三重県ワンニャンプロジェクトの呼びかけで、関西をはじめ、関東からも多数の保護団体が、三重県の多頭飼育崩壊の現場に集まった。なんと、170匹もの犬を抱えて飼育崩壊した人がいたのだ。

 犬たちは、薄暗く、裸電球だけが灯された倉庫に閉じ込められていた。床も壁も階段も、ケージも、抜け落ちた大量の毛とほこりがこびりつき、犬たちは糞尿にまみれた状態だった。ほとんど身動きのとれない小さなケージが3段重ねにされ、ひとつのケージに数匹が詰め込まれていたという。

 避妊も去勢もしなかったため、子犬がどんどん増え、手に負えなくなったのだ。救出した時も、妊娠している犬がいた。近親相姦によって産まれた犬もいれば、その子どももいるといった悲惨な状態だった。犬の所有者は、産まれた子犬を闇で売っていたという。

預かりボランティアに

 関西の保護団体Ley-Line(レイライン)は、170匹のうち45匹を救出した。全て救出した後、取り残された犬がいないか、確認のため倉庫内を点検した代表の金本さんは、「ぞっとした」という。犬たちがここにいたのは、2日や3日のことではない。劣悪な環境で、何年も太陽の光を見ることなく過ごしてきたのである。

 Ley-Lineが救出した45匹のうち、最後の1匹がナツちゃんだった。隅っこにうずくまり、じっと金本さんを見つめていた。「この子、眼が大きくて可愛いわよ」と言われて、よく見ると、眼の周りに便がたくさんこびりついていて黒くなり、目が大きく見えていることが分かった。

 その時、ナツちゃんは推定4歳だったが、出産した後のようで、おっぱいが大きかった。

 大阪在住の高原夫妻は、170匹もの犬がレスキューされたと聞き、「私たちにもできることがあったら……。預かりならできるかも」と考えた。すでに2匹のゴールデンレトリーバーと暮らしていたので、3匹目の里親になるのには躊躇もあった。しかし、3匹のマルチーズと暮らした経験もあり、ナツちゃんの新たな飼い主が見つかるまでの預かりボランティアを買って出た。

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最終更新:6/3(日) 10:01
sippo