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12年一緒に育った猫は“妹” 猫好きが仕事にも生きて

6/3(日) 14:01配信

sippo

 ひょんなことから、飼い始めた三毛猫。姉妹のように12年間育ち、今でも一緒に眠る。そんな女性が出版社に就職した。自ら企画して手がけたのは、猫の日めくりカレンダーだった。

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「どうぞ、お乗りください」

 三毛猫を抱いた二村茜さん(23)に案内されて、エレベーターで3階の部屋に移動する。都内の自宅はもともと3世代住宅で、祖父のために付けられたというエレベーターは業務用でスピードが速い。だが、猫は慣れているのか、まったく動じない。

「階段で上に行くこともありますが、この子はふっくらしているからか、トロいからか、2階くらいで息切れするんです(笑)。エレベーターのほうが好きみたい」

 “だって楽だもん”とでも言うように、茜さんを見つめる三毛猫は「小春」(メス)。12歳だというが、表情はあどけない。

「いつまでたっても、赤ちゃんぽくって。でも人の年に換算すれば60歳をとうにすぎていますよね。あっという間に、私の年を越えちゃった」

 小春を家に迎えた時、茜さんは小学6年生だった。中学、高校、大学、へと成長していく傍らにはいつも、妹分の小春がいた。昨年、茜さんは社会人になったが、今も昔と変わらず、一緒に寝るのが楽しみだという。

「私の枕の横に、小春の枕があります。寝ながら布団の中でポヨポヨのお腹をもむのが至福の時(笑)。私を寝かしつけるように傍らにいて、寝るちょっと前にベッドから出ます。最近は朝、アラームが鳴ると布団に入ってきて、起きるのを妨害するようになりました」

柴犬を飼うはずが…

 小春は茜さんの母方の実家で生まれた。母の浩子さんがいう。

「外猫が縁の下で子猫を5匹生んでしまった。引き取り手がない、とおばあちゃんから連絡がありました。1匹やけに動作が遅くて、ミルクもうまく飲めない子がいて……。その猫を先になんとかしなきゃと、うちでもらうことにしたんです」

 その頃、茜さんの家では、黒柴を飼う予定で、ブリーダーを探していたのだとか。だが、柴犬ではなく、三毛猫の小春との生活が始まった。

「お母さんは昔から猫が好きだけど、お父さんは飼ったことがなかった。野良猫の足跡が車に付く、とか文句いってたくちだし。飼い始めも何かと失敗したのよね」

 茜さんがいうと、「ほんとにそう」と浩子さんが苦笑した。

「徐々にお風呂に慣れさせようとしていたのに、主人がいきなり湯船にジャポーンと浸けて、小春はお風呂嫌いになってしまった。でも、主人も一緒に暮らすうちに可愛くなったのか、小春にお土産を買ってきたりしてね。酔うとしつこいので嫌われるけど(笑)」

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最終更新:6/3(日) 14:01
sippo