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2018年4~6月のスマートフォン販売台数、前年同期比1.3%増

6/4(月) 7:55配信

@IT

 Gartnerは2018年5月29日(米国時間)、2018年第1四半期の世界スマートフォンおよび携帯電話市場動向を発表した。スマートフォンのエンドユーザー向け世界販売台数は、前年同期比1.3%増とプラス成長に転じた。一方、携帯電話販売台数は失速し、4億5500万台にとどまった。

 2018年第1四半期のスマートフォン販売台数は3億8400万台弱となり、携帯電話販売台数の84%を占めた。Gartnerのリサーチディレクターを務めるアンシュル・グプタ氏は、次のように解説している。

 「プレミアムおよびハイエンドスマートフォンの需要は、低迷している。アップグレードによって得られるメリットがわずかだからだ。これに対し、100ドル未満のエントリーレベルや、150ドル未満のローエンドからミッドレンジレベルのスマートフォンは、良質なモデルが好評で、需要が改善した」

 また、中国の携帯電話市場が低調だったことが、OPPOやVivoといった中国ブランドを含む世界トップブランドにとって成長の重しとなった。これらのブランドは販売の70%以上が中国向けだからだ。

Samsungは販売減、Appleはシェア上昇

 Samsungは、ミッドレンジモデルが中国ブランドとの競争にさらされた結果、スマートフォン販売台数が前年同期比マイナスとなった。フラグシップ機の最新モデル「Galaxy S9」「Galaxy S9+」の投入や、好評を博した「Galaxy Note8」は、プラス成長の達成には力不足だった。

 販売成長を目指すSamsungだが、中国ブランドが勢力を伸ばし、欧州や中南米の市場にも進出しているので、2018年を通じて厳しい競争圧力を受け続けるだろう。Samsungにとって、スマートフォンの平均販売価格の引き上げが課題だが、同社は市場シェアを伸ばす中国ブランドとの競争激化に直面している。

 一方、Appleは前年同期比4%増とプラス成長となった。

 「Appleの『iPhone X』の需要は『iPhone 8』や『iPhone 8 Plus』を上回った。しかし、同社は大規模な買い替えの喚起に苦労した。Appleはプレミアムスマートフォンに注力しているため、近い将来に買い替えを促して高成長を果たすには、次世代iPhoneの全体的なエクスペリエンスを大きく向上させる必要がある」(グプタ氏)

好調が続くHuaweiとXiaomi

 Huaweiはスマートフォンポートフォリオの刷新が奏功し、世界スマートフォンベンダー第3位の座を強化した。

 「Huaweiは2018年第1四半期に販売を18.3%伸ばし、Appleとの差を縮めた。今後の成長は、強力な消費者ブランドの構築によるアジア太平洋の新興市場でのシェア拡大や、米国で抱えている問題の解決に左右される面が大きい。最近の『P20』『P20 Pro』『Honor 10』の投入によるプレミアムスマートフォンポートフォリオを拡充する試みは、競争力と成長力の向上に役立つ」(グプタ氏)

 Xiaomiは第1四半期に124%もの販売成長を達成し、明確な勝者となった。スマートフォンポートフォリオの刷新と大胆な価格戦略が、Xiaomiが第1四半期に世界4位の座を獲得するのに貢献した。

 「この戦略でXiaomiは、アジア太平洋の新興市場で330%も販売を伸ばした」(グプタ氏)

 スマートフォンOSについて見ると、Googleの「Android」とAppleの「iOS」をそれぞれ搭載する端末は、前年同期比で販売台数が増加したが、Androidは市場シェアが若干低下した。

最終更新:6/4(月) 7:55
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