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松坂、大瀬良…“大谷の二刀流効果”でプロ投手陣の打撃向上

6/5(火) 12:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL

「二刀流」の影響がプロ野球にも広がりを見せている。

 打っては打率.283、投げても8試合で4勝1敗とメジャーで結果を出しているエンゼルスの大谷翔平。あるセ・リーグ球団のスコアラーは「大谷が投打で結果を出していることで、投手の打撃に対する意識が変わってきた」と言う。

「セ・リーグにいる以上、投手も打席に立つのに、『9番目の野手』という意識が希薄な者が少なくない。でも、大谷が海を渡ってからはメジャーの試合を見る選手が増えて、投手も打席で配球を読むようになったり、安易にボール球に手を出す者が減った。今までは、ただ打席で立って三振しているだけだった投手も、打撃に興味を持ったり、たとえ打てなくても打ち気満々の構えを見せたり、そういう投手も増えてきたね。松坂が(5月20日の阪神戦で)2本(ヒットを)打ったのもいい影響かもしれない」

 もともと打つことが大好きな中日の松坂はここまで10打数2安打。先月18日にプロ初本塁打を放った巨人の菅野は昨季9安打だったが、今季すでに22打数4安打1打点という成績を残している。

 ここまで最も打点を稼いでいるのが広島の大瀬良大地(26)の4打点。打率.095ながら21打数2安打で、2本のヒットはすべて適時打だ。先月12日の阪神戦は1死満塁の場面で先制打、25日の中日戦は1死二、三塁の場面で適時二塁打。6安打0打点だった昨季と比べ、勝負強さが増している。

 交流戦では普段打席に立たないパ・リーグ投手もバットを持つが、先月29日にはロッテの先発・石川がヤクルト戦で4年ぶりに中前打。同じ日、楽天の先発・古川がDeNA戦で同点適時打となるプロ初安打、初打点を挙げた。

 プロの投手は学生時代、好打者が多かった。大谷の二刀流が「打者本能」を呼び覚ましてくれたとしたら、今季のプロ野球は投手のバットにも注目だ。