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清水寺も長谷寺も…インスタ発信、古都が積極的な理由

6/5(火) 11:31配信

朝日新聞デジタル

 「インスタ映え」が流行語になるなか、京都、奈良などの有名寺院がネット戦略に力を入れている。四季の移ろいや普段は見られない法要の様子をインスタグラムやユーチューブで発信。寺の魅力を自ら伝え、関心を高めてもらうことがねらいだ。

【写真】清水寺の修正会=2018年1月、京都市東山区、写真家・須藤和也さん提供

 浄土宗総本山の知恩院(京都市)は4月上旬、インスタを始めた。高さ24メートル、幅50メートルの巨大な三門(国宝)で夜通し念仏を唱える行事「ミッドナイト念仏」や写経の様子、鮮やかに咲いたハスなどを僧侶らが写真に撮り、投稿している。

 3年前にフェイスブックを始めた。インスタを通して、新たに外国人や若い女性にも寺の魅力を広めたいと、若手僧侶たちが中心になって実現させた。

 その一人、池口龍法(りゅうほう)さん(37)は「寺が参拝者を待っているだけではなく、情報をオープンにして世界に知ってもらうことが今日的な宗教のあり方の一つだ」と話す。

 奈良・長谷寺や滋賀・石山寺など33寺による観音巡礼「西国三十三所」は3月下旬、ホームページで33寺の「インスタ映えスポット」の紹介に乗り出した。各寺がおすすめする撮影スポットを数枚ずつ載せている。今後も、季節に合わせた写真を更新していく考えだ。

 三十三所の一つ、京都・六角堂の田中良宜(りょうぎ)さん(51)は「ホームページに載せたインスタスポットがどこにあるのか。広い境内をゆっくり探し、楽しみながらお参りしてほしい」と話す。

 「寺インスタ」の先駆けは、京都にある世界遺産・清水寺だ。インスタが今ほど流行していなかった2014年から、発信を始めた。

 撮影するのは、専属のプロ写真家・須藤和也さん(37)。インスタは日本人だけでなく、世界中からフォローされている。「美しすぎる」「神々しい」「見るだけで癒やされます」といった声が相次ぐ。

朝日新聞社