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低迷阪神は内紛秒読み…金本監督と選手に不穏ムード漂う

6/6(水) 12:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL

「自分なりに一生懸命やっているのはわかりますが、選手をもっと信頼した方がいいと思います」

 阪神の金本監督に苦言を呈するのは、古くからの阪神ファンであるひろさちや氏(宗教評論家)。

 前年2位で迎えた就任3年目の今季、懸案だった4番候補に年俸3・4億円でロサリオを獲得したことで、ファンは例年以上に優勝への期待を募らせていた。

 しかし、そのロサリオは極度の不振で二軍落ち。チームの貧打は深刻で、167得点はリーグ断然の最下位だ。

 5日のオリックス戦は2―3で敗戦。交流戦は1勝6敗で最下位となり、順位もセの3位は変わらずも、最下位中日と1差。

「選手をコロコロ代えるから若手野手は一向に育たない。僕は金本監督が自分より大柄の選手にコンプレックスを感じていることが影響していると見ています。彼は現役時代、プロ野球選手としては決して大きくない体で人一倍練習して大選手になった。弟分の新井(現広島)に、『俺にあいつくらいの大きな体があればもっと凄い選手になれた』とよく言っていた。まさにそれです。練習する選手が好きで、体づくりなども自分がやってきたことを選手にも求める。成績が伴わないと努力が足りないといって、すぐに使わなくなる。それでは選手は育ちません。不振に悩む藤浪はその最たるもの。開幕一軍を外れた中谷、16年新人王の高山らにも厳しい。その上、キラリと光る采配もない。誰よりまず、金本監督が一度、二軍落ちするべきです」(前出のひろ氏)

 若手は使われたり使われなかったりの繰り返し。若手で規定打席に到達しているのは、糸原と大山だけだ。就任3年で主力として成長した野手は皆無といっていい。

「昨オフに掛布二軍監督を事実上解任したことで、金本監督に意見するコーチはいない。就任当初から続く貧打の最大の戦犯は片岡ヘッド兼打撃コーチだが、金本監督とは昵懇の仲だから外されることはない。選手の中には、『監督に気に入ってもらわなければ使ってもらえない』と嘆く声もある」

 とは、放送関係者。

 だからだろう。ここにきてチームには閉塞感が漂い、首脳陣と選手との間に溝ができ始めているという。

■主力とコーチが口論

 5月18日の中日戦のことだ。2―1で接戦を制したが、勝利のハイタッチの輪にある主力の姿がなかった。

「糸井ですよ。この日は、八回からベンチに下がったのですが……」と、阪神OBがこう続ける。

「試合中、ベンチ裏で高代作戦兼総合コーチと口論になったというのです。三塁コーチの高代コーチは走者が三塁に到達するギリギリまで腕を回す。かつて野村克也が『日本一の三塁コーチ』と称した名コーチだけに、得点の確率を上げるための最善策ともいえますが、一方で、本塁突入するか三塁ストップか判断に戸惑う選手もいるといいます。糸井は全力疾走する一方で、膝に古傷がある。急に止められると膝に負担がかかりやすい。4月の広島戦でも、高代コーチの制止を振り切って本塁を狙い、憤死したことがあった。口論に発展したのはこうした伏線があったようです」

 先日はロサリオもベンチの指示を無視したことで金本監督が頭を抱えていた。選手が首脳陣に不信感を募らせている兆候が見られる。

 昨年、3年契約を更新した金本監督の任期は20年まで延びた。とはいえ、監督の契約期間などあってないに等しい。本人は長期政権に意欲満々というが、就任から3年経過しても、チームに「形」は見えてこない。「金本丸」はこのまま沈んでいくのか……。

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