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車山肩ニッコウキスゲ群生地 防鹿柵倒される

6/6(水) 6:10配信

長野日報

 諏訪市郊外の車山肩で、ニホンジカの食害や踏み荒らしからニッコウキスゲの群生地を守るために設置している防鹿(ぼうろく)電気柵の一部が倒されているのが5日までに見つかった。県霧ケ峰自然保護センターの話だと、年にもよるが年に数回確認することもあるという。人的な要因の可能性が高く、同センターは「高原散策、写真撮影の際にはマナーを守ってほしい」と話している。

 車山肩の電気柵は県や自治体、地権者など41団体でつくる霧ケ峰自然環境保全協議会が5月に設置した。支柱を立てて通電線を張った。現在24時間体制で電気を流し、触れた鹿に刺激を与えている。

 柵が倒された地点では、2・1キロにわたって約5メートル間隔で立てた長さ約1・9メートルの支柱のうち、3本が柵の内側に向かって倒れていた。通電線は縦4列になるように張られていたが、3本のうちの真ん中の支柱は一番高い場所に張った通電線が外されて、柵内の植物に引っかかっていた。通電線を外すには、洗濯ばさみのような形をしたクリップを両端をつまんで緩め、支柱から外す必要がある。同センター職員は「鹿に通電線を外すことはできない」と憤る。

 同センターは一時電気を止めて修復作業を行った。ニッコウキスゲは開花に向けて成長が進んでおり、人、鹿に限らず踏み荒らしは悪影響を受ける。花は7月中下旬ごろに盛りを迎え、この時期は年間を通じて最も多くの行楽客が訪れる。柵の設置で近年は、花数が回復しつつあるという。

最終更新:6/6(水) 6:10
長野日報