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検索上位の医療機関の影に悪質SEOの実態 「業者に依頼」「認識不足で把握せず」

2018/6/6(水) 7:02配信

BuzzFeed Japan

医療サイトの誇大広告などを規制対象とする改正医療法に対し、悪質なSEOで規制をかいくぐっていると指摘された医療法人が、過ちを認めて対応を改めた。【BuzzFeed Japan Medical / 朽木誠一郎】

「リンクスパム」による悪質SEO

この医療法人Aは「NK療法」という「免疫細胞療法」を大きく紹介している。この療法は科学的根拠に乏しく、効果が証明されていないにもかかわらず、高額で提供されており、そもそも批判が強い。

ただ、今回の改正医療法をめぐって「抜け道」疑惑が指摘されたのは「悪質なSEO」。医療法人Aのウェブサイトは、「リンクスパム」という不正なSEO手法を使って、検索結果が上位に表示されるようにしていた。

中古ウェブサイトを買いつけ、順位を上げたいサイトのリンクを貼る手法で、Googleのガイドライン違反に当たる。

BuzzFeed Japan Medicalが医療法人Aに取材をし、この手法の問題点を指摘したところ、この手法を誤りと認めて、リンクを解除した。

「業者に依頼」「認知不足で把握してなかった」

取材への回答はAの事務長により、メールでおこなわれた。

「今回のSEO対策につきましては、全て業者に依頼し行ったものですが、認知不足で把握しておりませんでした。意図があってやったわけではございません」

つまり、Aは検索結果の上位表示を業者に依頼した。しかし、どのような手法でそれを実現するかについては把握していなかった、という。

「情報提供及びご指摘をいただきまして、6月1日時点で対象とされるリンクは全て解除しており、また今回利用した業者への依頼も解除致しました」

「今後は、同様の過ちが無きよう注意し適切に行うよう努める所存です」

リンクスパムのために作られたウェブサイトの中には、抗がん剤治療など「標準治療」と呼ばれる科学的根拠の確かな治療のデメリットを強調するサイトや、逆にNK療法のみを「副作用がない」などの表現で推奨するサイトもあった。

Aのウェブサイトは5月31日時点で「NK細胞療法」の検索結果で8位に位置していた。「十二指腸がん」「癌性胸膜炎 症状」「胸膜癌」「がん性胸膜炎」「十二指腸がん 転移」「癌性腹膜炎」などの検索ワードでは5位以内だった。

上位表示されれば、それだけより多くの集客が期待できる。SEO自体は一般的な企業努力だが、このような手法はGoogleのガイドライン違反だ。

SEO専門家で、この手法の問題点を指摘した辻正浩氏が確認したところ、リンクスパムに使用された複数のウェブサイトは削除され、Aのサイトの検索順位も下落しているという。

「この規模での順位下落は普通にあることではありません。同タイミングではこのサイトだけが落ちていることからも、寄せられた通報を元にGoogleが評価を落とす対応をしたとしか考えられません」(辻氏)

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最終更新:2018/6/6(水) 7:02
BuzzFeed Japan

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