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課題はデビュー後…キムタク次女“親の十四光”はやがて重荷に

6/7(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 木村拓哉(45)と工藤静香(48)の次女・光希(モデル名・Koki,)がファッション誌「ELLE JAPON」で堂々のモデルデビュー。世間を仰天させた。瞬く間に名前と顔は知れ渡り日本一有名な15歳になった。

 かつて松田聖子と神田正輝の長女・神田沙也加がデビューしたときも大騒ぎだったが、光希はそれ以上のインパクトがあった。両親ともアイドルで今も現役で活動中。しかも木村は依然としてアイドル色が残る俳優だけに、次女のデビューに際し、「木村は反対だったが、静香が強く推し、親交のあるジャニーズ事務所幹部に事前に了承を得るなど裏でお膳立てした」との見方がされている。

 ビジュアル面ではモデルとしての資質は申し分なしだが、いきなりデビューできたのも両親の七光ならぬ十四光があったればこそ。撮影中のメーキングビデオなど宣伝にも抜かりなし。周囲の期待の大きさがうかがえた。

 芸能界は本来、芸で世間に認知させるものだが、「肩書ありき」もすっかり定着。「巨乳・美脚」など特出した体のパーツから「東大出」などの肩書も一時はもてはやされたが、昔も今も親の名前にはかなわない。いきなり赤じゅうたんで芸能界に迎え入れられるようなものだが、課題はデビュー後――。常に親と比較されるのが世の常。母親の聖子と同じアイドル路線で売り出した沙也加は、ママドルとして一線で活躍する聖子と比較され「やはり母親のほうが上」と言われ一時、挫折。ミュージカルなど舞台活動に方向転換。ようやく独り立ちを果たした。今では「聖子の娘」の肩書も薄れた感がある。

 逆に宇多田ヒカルは自ら親の七光を隠して華々しいデビューを果たした。母親は演歌の藤圭子(故人)。顔もさほど似ていない。歌のジャンルも違い、しばらくは知る由もなかった。

 現在、役者として活躍する寺尾聰は父親だった演劇界の重鎮・宇野重吉に頼ったこともあったが、「親の七光といわれるだけ」と父は反対。同じ役者でも別な道を歩ませた。多少、遠回りしたが、今では「父親を彷彿させる渋い役者になった」と父を超えるまでになった。親の七光はデビュー時にはアドバンテージとなるが、やがてハンディに変わり逆光となって本人にはね返るのが相場。それをはね返すには親の七光をかき消す芸と人気をいかに身に付けるかにある。まだどの道に進むかは定かではない光希だが、これほど注目度の高い2世はいない。それはまた大きな重圧にもなる。

(二田一比古/ジャーナリスト)