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ゲイサウナに泊まるしかない男たち 家賃高騰の果てに

6/7(木) 17:01配信

BuzzFeed Japan

「女の子みたい」と母親に叩かれていたアディルは、14歳で家を飛び出し、ホームレスになった。現在24歳の彼は、ホームレスになった経緯を語る中で、ホームレスの保護施設を出てゲイサウナで働き始めたときに見たことを、唐突に話し始めた。【BuzzFeed / Patrick Strudwick】

「利用者は、実際そこに住んでいたんです」。アディルは、ホームレス向けの慈善団体「デポールUK(Depaul UK)」のオフィスに座って、BuzzFeed Newsに語った。「寝ることができるオープンラウンジや、中から鍵をかけられる部屋がありました。マネージャーはすべてわかっていたし、オーナーもそうでした。だから僕たちは、ただ、利用者全員が安全であるように、快適に住めるように、と気を配っていました」

BuzzFeed Newsに話をしてくれたほかのゲイのホームレス男性たちも、のちにアディルと同じようなことを語った。その話は、サウナ施設側からも確認が取れた。

ロンドンにある24時間営業のゲイサウナはどこも、BuzzFeed Newsに対して同じ事実を明かした。住宅危機が非常に深刻になり、男たちは、路上生活を避けるためにゲイサウナで寝泊まりしているというのだ。この問題があまりに大きく広まったため、何店舗かのサウナでは、ライセンス条件に違反するのを恐れ、入館規定を変更しなければならなくなっているようだ。

しかし、これは始まりにすぎない。

BuzzFeed Newsは2018年4月、「寝る場所を確保するためだけに、ほかの男性に体を提供しなければならない男たち」に関する調査記事第1弾と第2弾を掲載した。物議を醸した「セックスして家を借りる」スキャンダルのゲイ版だ。この記事では、彼らに降りかかる数々の危険も取り上げた。

シリーズ第3弾となる今回、BuzzFeed Newsは、ホームレスの急増という新たな問題を前にしたロンドンのゲイサウナが、手ごろな賃貸物件や公営住宅の不足を補おうとしている様子を明らかにする。

このようなサウナは、どこにも行く当てがなく、その多くは、表面化しないホームレス人口を形成する男たちに、シェルターを用意すると同時に、一部の人々には手に負えなくなってしまった問題に取り組み、対処しようとしている。

サウナの従業員やオーナーへのインタビューを通して、この問題の別の側面も、初めて明るみに出た。異性愛者のホームレス男性たちも、ゲイサウナで寝泊まりしているのというのだ。

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最終更新:6/7(木) 17:01
BuzzFeed Japan

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