ここから本文です

「虫苦手」開発者が「ダンゴムシ玩具」を作るまで 図鑑買うも「気持ち悪くなるので...」

6/8(金) 7:00配信

J-CASTニュース

 本を読んでいると「ダンゴムシの裏側の画像がたくさん出てきて、気持ち悪くなった」――。

【写真】丸めると巨大「ボール」のように…

 そう答えるのは、バンダイの新作カプセルトイ『だんごむし』の開発担当者だ。全長140ミリの巨大なダンゴムシのおもちゃを作り上げた男は、意外にも「柔らか系の虫は全般的に苦手」なのだという。

 製作に要した期間は、カプセルトイでは異例の2年だ。一体どのようにして、ニガテな虫と向き合ったのか。本人がこの2年間を振り返った。

■「虫の日」にリリース

 バンダイは2018年8月第5週、ダンゴムシを再現したカプセルトイ『だんごむし』を、全国のカプセル自販機で発売する。

 プレスリリースによると、いつの時代も多くの子どもたちを魅了してきた生き物・ダンゴムシと、むきだしの状態で出てくるカプセルトイ(カプセルレス玩具)を「融合」させた。世界初となるダンゴムシの1000%スケールモデルのカプセルレス玩具だ。

 丸めると直径約74ミリ、広げると全長140ミリ。「昆虫が苦手」な開発担当者が文献や図鑑を読み込み、ダンゴムシ特有の複雑な構造を徹底的に研究しながら、試作を重ねた。カプセルトイの製作期間としては異例の2年を経て、ダンゴムシが丸くなる様子を完全に再現した。

 バンダイが「虫の日」の6月4日、『だんごむし』のプレスリリースを発表すると、ツイッターのトレンド欄に「ダンゴムシ」が入るなど、インターネット上で大きな注目を集めることに。「無駄にリアルだなw」「カプセルケース抜きでこの状態で出てくるのォ...」といった声が寄せられた。

 中でも注目を集めたのが、「昆虫が苦手」な開発担当者だ。ダンゴムシは昆虫ではないので、どこまで苦手としているか分からない。それでも仮に、虫全般をニガテとしているのなら、2年間もダンゴムシと向き合う苦労は想像するにあまりあるに違いない。

虫嫌いの原点は、小6の「カマキリ」

 バンダイの広報担当者によると、開発担当者はかなり経験豊富な男性社員だ。男児向け玩具の事業部配属後、9年間の香港駐在、3年間のフランス駐在を経験。さらにコレクターズ事業部に移り、現在はベンダー事業部の企画・開発第2チームに在籍している。

 開発担当者は今回、J-CASTニュース編集部の取材依頼を承諾。以下のような回答が6日夕、広報担当者を通じ、返ってきた。

――「昆虫が苦手」だそうですね。特に苦手な虫はありますか?

  「カブトムシやクワガタのような堅い虫は好きですが、柔らか系の虫は全般的に苦手です。こどもの頃は虫だけでなく生き物なら何でも大好きでいろんなものを飼っているような子どもだったのですが、小学6年の時に、捕獲したカマキリに首が付いておらず、それでも学校の花壇で普通に生き続けているのを見て虫が怖くなり、その後、ほとんどの虫が嫌いになりました」

――今回の商品を開発する前、ダンゴムシで遊んだことはありましたか?

  「自分が子供のころはよくダンゴムシで遊んでいました。また、娘が小学2年生の時にダンゴムシにハマったので、それで一緒に遊びました。ダンゴムシは壁にぶつかると右、左と交互に方向を変えるなどいろんなことを学びました」

――「昆虫が苦手」なのになぜ、巨大ダンゴムシのカプセルトイを作ることになったのでしょうか? 

  「ザクヘッドというカプセルを使わない商品の企画をしているときに、丸くないものを丸い形に変形させるのに非常に大変な思いをしていました。その時に、初めから丸いダンゴムシは究極のカプセルレス商品になるということに気が付きました。
  しかも、小さな生き物というイメージの強いダンゴムシを大きなサイズにすれば、そのインパクトが強烈で話題になるということと、娘がダンゴムシにハマっていたことを思い出し、誰もが子供時代に一度はこの虫にハマる時期があるのだったら、大人向けに企画すれば、かなりの人が昔を思い出し、すごく興味を持ってもらえるのではないかと思ったためです。
  で、カプセル自販機からダンゴムシがゴロンと出ていて購入して頂いた方の驚く顔が想像できたので、どうにか商品化してみたいという気持ちになりました」

1/2ページ

最終更新:6/8(金) 7:00
J-CASTニュース

あわせて読みたい