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反捕鯨『ザ・コーヴ』に問題提起するドキュメンタリーに審査員特別賞

6/8(金) 13:46配信

シネマトゥデイ

 アカデミー賞を受賞した映画『ザ・コーヴ』の一方的な描き方に問題提起し、あえて和歌山県太地町側と環境団体の両方の視点から描いた『ビハインド・ザ・コーヴ~捕鯨問題の謎に迫る~』が、5月29日(現地時間)ニューヨークで開催されていたインターナショナル・フィルムメイカー・フェスティバル・オブ・ニューヨークで審査員特別賞を受賞したことを、同作でメガホンを取った八木景子監督が明らかにした。

【動画】『ビハインド・ザ・コーヴ~捕鯨問題の謎に迫る~』予告編

 同映画祭の主催者ムリカ・クラスニキ氏は、「『ビハインド・ザ・コーヴ~捕鯨問題の謎に迫る~』は、これまで知らなかった捕鯨に関する歴史的背景を伝え、とても教育的な側面もある。作品自体が両者を捉えバランスが良い。また、映画祭がテーマにしている社会的問題にマッチしている」と評価した。

 八木監督は今回の受賞に関して「人種のるつぼ、ニューヨークは、多様な人種と宗教を尊重する場所。この地で選ばれたことには意味があり、嬉しく思う」と喜びを語った。

 同作は、モントリオール世界映画祭、ミラノ国際映画祭など30か国を越える映画祭に選出されてきた。反捕鯨団体から非難され、集団ハッカー・アノニマスからサーバーダウンされるなどしてマークされてきたが、屈することなく2016年には日本とアメリカで劇場公開を果たし、2017年8月からNetflixで、22言語に翻訳され、世界189か国で配信されている。さらに、個人で映画の製作から世界配給、アカデミー賞対象作品にまでさせた非常にまれなケースでもあった。現在、各国の映画祭や上映会を通して捕鯨への理解を世界に訴え続けている。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

最終更新:6/8(金) 13:46
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