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日ハムBPアクセス道路、原始林へ影響懸念 保護団体が北広島市へ指摘

6/8(金) 7:01配信

北海道新聞

 【北広島】プロ野球北海道日本ハムの新球場を含むボールパーク(BP)構想で、建設候補地の北広島市が計画するアクセス道路について、自然保護団体が国の特別天然記念物「野幌原始林」の生態系に影響するとの懸念を市に伝えていたことが分かった。市は新道を原始林から数十メートル離して建設するとともに、道路沿線を開発できないよう土地を購入して「緩衝帯」を設けることなども検討するが、費用面の懸念から具体化には至っていない。

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 BPの建設候補地「きたひろしま総合運動公園」予定地(37ヘクタール)へは観客のおよそ3分の2がマイカーやバスなどを利用すると見込まれており、市は渋滞緩和のため2本のアクセス道路の新設を計画。このうち、BPから市道まで西に延びる2キロの新道を2023年春の開業に間に合うよう優先的に整備したい考えだ。

 ただ、市道とを結ぶ新道は直線だと野幌原始林近くを通る。このため、江別市の自然保護団体「フォーラム野幌の森」(五十嵐敏文代表)は、原始林への外来種の侵入や車の騒音、振動などで、野生生物の生息環境が悪化することを懸念。5月末に市役所を訪れ、道路を原始林から離すだけではなく、市か球団が道路と原始林の間の民有地を購入して緩衝帯を設けるよう提案した。

 野幌原始林はJR千歳線南側に3カ所に分かれて広がる自然林で、計約40ヘクタール。国の天然記念物クマゲラをはじめ国や道のレッドリスト指定種などの野生生物が確認されている。道の自然保護監視員で北広島担当の森下徹さん(48)も「都市部に近い平地に原生林が残る貴重な地域」と指摘し、生態系への影響を懸念する。

北海道新聞社

最終更新:6/8(金) 7:01
北海道新聞