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中国初の民間企業開発ロケット発射 低コスト、有人宇宙飛行の計画も

6/8(金) 20:25配信

東方新報

【東方新報】中国で初めて、民間企業が製造した商用弾道飛行ロケットの発射に成功した。5月17日に打ち上げられた零壹空間航天科技(One Space)製の「重慶両江之星」は、高さ9メートル、総重量7200キロ。大気圏内を最高高度約38.7キロ、最大速度は音速の5.7倍に相当し、306秒間で273キロの距離を飛ぶことができる。

 同社の舒暢(Shu Chang)CEOは今回の発射成功について、「今回の発射成功により、『0』だったものが『1』になった。今後はさらに大きな挑戦と使命に取り組んで行きたい」と話した。

「もし2020年の時点で生産数が50機に達したとすると、コストを大幅に下げることができる。そうなると、より多くの顧客が衛星によって低コストのインターネットを構築できる。飛行機の中でWiFiが使えることが普通になり、砂漠のどこでもインターネットに接続できるようになる」

 有人宇宙飛行に関しては、「地球軌道における商用の有人宇宙飛行が来年、米国で実現する。商用に応用する場合、コストが問題になる。民間企業が有人宇宙船を打ち上げるのに、10億元(約170億円)はかかる。しかしその価値は計り知れない」と話した。

 舒CEOは、「ロケット打ち上げ費の相場は世界的に、重量1キロ当たり約3~5万ドル(約330~550万円)。中国なら約2~3万ドル(約220~330万円)。小さいロケットを1機打ち上げる費用の国際相場は約500万ドル(約5億5000万円)だが、我々はその半額で実現できる」としている。

 舒CEOによると、同社のコストは中国国家チームや海外のロケット会社よりも低いという。ロケットは高度な製品であるため、研究・開発に頼る部分も大きいが、開発が終われば後は製造業の流れと同じだ。また、中国は先進国に比べて、エンジニアへの待遇や専門技術者のコストパフォーマンスも高く、材料や土地となどの面でも有利だとしている。

 同社の製品を見ても、コストダウンが実現されている。例えば、従来は1台100キロの重さのコントロールシステムが何台もロケットに搭載されていたが、7~8台のシステムを1台に集約し、重さを1.8キロに抑えることに成功している。(c)東方新報/AFPBB News

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

最終更新:6/8(金) 20:25
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