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「ピチカート・ファイヴをもう一度」と言われるけど… 小西康陽が語る、凄い十人の女

2018/6/9(土) 7:03配信

BuzzFeed Japan

和田アキ子「生きる」

アッコさんのレコーディングに立ち会うことになって、指定されたのが日曜の午後だったんですよ。

「アッコにおまかせ!」の後だから、仕事モードで臨めて調子がいいんだそうです。担当者の方には「3時から競馬があるから中断すると思います」とも言われました(笑)

スタジオの角でちょこんと座って待っていたら、アッコさんが開口一番「あっ、先生!」と言うので驚きました。

アッコさんのデビューしたころって、作曲家の人たちはみんな「先生」で、歌のレッスンなんかもしていた。そういう時代を生きてきた方なんだなって。

レコーディング中、アッコさんはブースに目張りをして、完全に何も見えないようにしちゃうんですよ。ビデオのモニターとかも全部とっちゃって。

まったく見えないようにしてレコーディングするのは、僕の知ってる限り、和田アキ子さんとルースターズの花田裕之さんだけですね。

八代亜紀「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」

八代亜紀さんは、ものすごく歌唱力のある方。

僕はどちらかというと声量で勝負する人じゃなくて、マイクを絶妙にコントロールして、少ない声量で効果的に聞かせる人が好きなんです。八代亜紀さんはまさしくそう。本当にテクニシャンですね。

実際レコーディングした時も、こんなに小さく歌うんだ、こんなにもマイクをコントロールするんだ、と感動しました。フォノグラフ(蓄音機)で録音・再生するシステムができて以降の、代表的な歌手だと思います。

キャラクターも素晴らしくて、NHKの社食でご飯食べてる時に、おばちゃんたちが「わあ、八代さん!」なんてやってきても、すごくサービスするの。

一方でライブのメンバー紹介の時は、錚々たるバックの人たちを呼び捨てにするんですよ。「コーラス、誰それ!」って苗字だけ。あれはギャップがあって面白かったなあ。

三浦理恵子「日曜はダメよ」

「素晴らしいアイデア」のマスタリングで、何十年ぶりに三浦理恵子さんの「日曜はダメよ」を聴いて、歌がすごくうまいと思った。今回聴き返して、一番感動した曲かもしれません。

キョンキョンと同じで、60年代からある伝統の歌謡ポップスの歌い方をちゃんと受け継いだ素晴らしい歌手です。

作曲当時はアレンジやサウンドばかりに気をとられていて、三浦さんの歌声の素晴らしさにあまり気づいてなかったんですよね。

この曲のアレンジは僕じゃないんですけど、いつか僕のアレンジでリミックスしてみたい。チャンスがあれば、三浦さんのボーカルでもう一回僕の曲を歌ってもらいたいなあ。

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最終更新:2018/6/10(日) 10:41
BuzzFeed Japan

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