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「ダサい武勇伝」をやめない限り、メディアのセクハラ体質はなくならない

6/9(土) 12:28配信

BuzzFeed Japan

財務省の前事務次官による女性記者へのセクハラ問題は、女性記者が週刊誌を通して声をあげたことで明るみになった。メディアで起き始めた #MeToo は、報道や制作の現場を変えるのか。そこから伝わるメッセージを変え、社会や文化を変えるのか。【BuzzFeed Japan / 小林明子】

私は黙らない。セクハラや性差別に声を上げたときに言われた7つのこと


6月8日、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウが主催したシンポジウムで、メディアで働く当事者たちが、現場が抱える課題について語った。

日本新聞協会の2017年4月の調査によると、加盟している新聞・通信社の記者数は1万9327人。そのうち女性記者は3741人で、全体の約2割だ。

アナウンサーとしてテレビ局に15年間勤めたエッセイストの小島慶子さんは、メディアの採用について疑問を呈した。

「採用試験の評価が高い順に採用すると女性ばかりになる。けどそうもいかない、という企業の話をよく聞きます。でも、男性が多くを占めている現場を男女半々にするためには、女性を多く採用してもいいはずではないでしょうか」

BuzzFeed Japanの古田大輔・創刊編集長も登壇し、民放労連女性協議会による在京テレビ局の女性比率の調査結果を紹介した。

それによると、報道部門、制作部門、情報制作部門とも、トップは女性がゼロだった。

「以前、中国人の女子学生から、日本は人口の半数を活用していないと言われたことがあります。BuzzFeed Japanで約3年前から採用活動をしていますが、性別を意識しなくても自然に男女半々の採用となり、管理職もほぼ同等。その結果、ユーザー(読者)の男女比もほぼ半々になっています」

1人だと何も言えない

BUSINESS INSIDER JAPANの浜田敬子・統括編集長の前職である週刊誌「AERA」は、男女比が1:2で女性のほうが多い編集部だった。

副編集長6人のうち5人が女性だったときに、唯一の男性副編集長から「こんな男が1人しかいないような会議では、発言できませんよ」と言われた。

「ずっと女性が感じてきたことです。男性だって、1人になると何も言えないんですね。片方の性別の数がすごく多いと、もう片方が口を閉ざすことになります」

「メディアにおけるセクハラを考える会」の代表として実態調査をした大阪国際大学の谷口真由美・准教授(国際人権法、ジェンダー法)はwithnewsのインタビューで、人数の影響についてこのような指摘をしている。

<10人で食事をするとき、9人が寿司、1人が焼肉を希望したら、焼肉の人は我慢することになるでしょう。寿司6: 焼肉4だったら「今回はお寿司にするけど、次回は焼肉にしようね」となるかもしれないし、5:5だったら「いっそ別々に行く?」となるかもしれない。(要約抜粋)>

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最終更新:6/9(土) 12:28
BuzzFeed Japan