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PRP治療「短期効果薄い」/専門家の目

6/10(日) 9:26配信

日刊スポーツ

 エンゼルス大谷翔平投手(23)が右肘の内側側副靱帯(じんたい)の損傷(グレード2)で自身初となる10日間の故障者リスト(DL)に入った。7日(同8日)にロサンゼルスで「PRP注射」と呼ばれる治療を受けた。3週間後に再検査を受けて今後の方針を決める。投手として7月15日(同16日)までの前半戦中の復帰は絶望的。復帰まで1年以上かかるとされる靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受ける可能性も出てきた。

【写真】6日のロイヤルズ戦の4回、投球後に右手をぶらつかせるエンゼルス大谷

<横浜南共済病院スポーツ整形外科・山崎哲也部長>

 PRP(プレートレット・リッチ・プラズマ)治療は、血液を採取して、遠心分離機にかける。成分を分けて血小板を濃縮させて、体内に戻すもの。痛み止めやステロイドのように薬ではないため、副作用がない。最低でも「悪さをしない」ので使いやすい。2、3週間といった短期間で結果が出る治療法ではない。

 日本では厚労省が保険診療外としている。自由診療で健康保険は使えないが、治療を行う施設は増えた。ヤンキース田中投手が受けた4年前からは、10倍ぐらいになっていると思う。有名な雑誌に論文も載るようになった。効果がないとする論文もある。経験値として、効果があると感じた医師が増えたのだろう。

 私が勤務する病院では行っていない。最新治療であり、1回体を離れたものを戻すため、いろいろな認可が必要だ。公的な病院なので、自由診療と保険診療が混合となる点もネックだ。むしろ、ニンニク注射などを行うクリニックなどは積極的だ。治療キットのようなものも出ている。

 一言でPRPといっても、微妙なつくり方の違いで、効果も異なってくる。大きく2つに分けると白血球の濃度が濃いものか薄いものか。濃いものは痛みを伴う。4年前はここまで細かく分類していなかった。研究は進んでいる。

最終更新:6/10(日) 9:49
日刊スポーツ

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