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ネットニュースの「コメント欄」いりますか? 韓国ネイバー「政治介入」疑惑で撤廃決意 日本の場合は……

6/15(金) 7:01配信

withnews

 韓国のインターネットポータルサイト「ネイバー」(NAVER)は、人口約5000万人の国で、1日の訪問者数が3000万人と圧倒的なシェアを持っています。そんなガリバー的存在の「ネイバー」が揺れています。7月からニュースのコメント欄の廃止を決定、ニュース配信の仕組みも大幅に変えることにしました。きっかけは、大統領選や政治情勢を巡り、国家や政治勢力の露骨な介入が疑われた事件でした。韓国のネット環境を大きく変える変化。背景を探りました。(朝日新聞東京社会部記者・吉野太一郎)

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コメント欄が影響力の源泉

 ネイバーの影響力の源泉は、ニュースのコメント欄。ここが政治的な思惑で意図的に操作される事件が相次いで表面化し、ネイバー自体にも批判が集中しました。

 そして、ついに運営会社がコメント欄を事実上放棄する方針を打ち出したのです。

日本とも共通する構造

 一連の問題は、日本にも共通する事情が少なくありません。

 ネイバーのニュースは、新聞や通信社などメディア各社から配信を受けた記事をネイバーのサイトに取り込み、そこに読者がコメントを書き込みます。

 これはまさに日本のヤフーニュースと同じ形になっています。

韓国はニュースポータル大国

 人口約5000万人の韓国で、1日の訪問者数は3000万人のネイバー。うち約1300万人が「ネイバーニュース」を利用しています。最近の調査によれば、ニュースポータルとしてのシェアは66.5%で、2位のダウム(DAUM、22.5%)を大きく引き離すガリバー的存在です。

 ネットでニュースを見ている人の、実に93.2%がネイバーを通じてニュースを見ています。

 韓国のニュースポータルの影響力は大きく、主要36カ国を対象にした別の調査では、メディアのニュースサイトから直接ニュースを見ている人の割合はわずか4%に過ぎません(日本は16%)。実に77%が「検索またはポータル」からニュースを見ているといいます。

 ネイバーは、7月以降、ニュース配信の方式を大幅に変更することを発表しています。

 今後は「トピックス」にあたるトップページにニュースの見出しを表示しますが、クリックすると、ネイバーのサイト内の記事ページではなく、配信元各社のサイトへ直接リンクを飛ばす形になります。そして、コメント欄も各社に任せる方向に。

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最終更新:6/15(金) 7:01
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