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藤井聡太七段も参戦“将棋史上最速の戦い”羽生竜王がチェスをヒントに考案…AbemaTVトーナメント

6/11(月) 11:39配信

スポーツ報知

 史上最速棋戦、誕生―。なんと「各5分」の持ち時間で行われる非公式戦「第1回AbemaTVトーナメント inspired by 羽生善治」が17日から同局で放送開始(毎週日曜・後8時、全13回)される。羽生善治竜王(47)がチェスのルールをヒントに着想、提案して実現した超早指し棋戦。藤井聡太七段(15)も参戦し、「スリリングな臨場感を感じていただけたら」と語っている。(北野 新太)

【写真】近藤誠也五段との初戦に臨む藤井七段

 駒を持った「神の子」の指先は、止まることなく盤上で乱舞する。いつもは冷静沈着な表情に時折、焦りの色が浮かぶ。通常の対局では見られない光景だった。

 5月27日、都内スタジオ。藤井七段が予選収録を終え、取材に応じた。「これほど短い時間で指すことはなかったので、どんどん決断していくのは新鮮でした。一度考えてしまうと一気に持ち時間が減ってしまうので、時間の使い方が難しいです。決断力が重要になってくると思います」。ジェットコースターを乗り終えた直後の少年のように、充足と高揚を漂わせる笑顔だった。

 一般の人が抱く将棋の対局のイメージは「静」だろう。象徴となるのは、盤の前で長考に沈む棋士たちの沈黙。佐藤天彦名人(30)に羽生竜王が挑む構図で進行中の名人戦7番勝負では各9時間の持ち時間が与えられ、2日間にわたって一局を指している。

 ところが、今回の新棋戦が表現するのは「動」の世界。対局者は数秒ごとに一手を選択し、約30分も要さずに一局の決着がつく。以前からNHK杯、JT杯将棋日本シリーズなどの早指し棋戦はあるが、新棋戦の持ち時間「各5分」の短さは過去に例がない。

 さらに、新棋戦では「一手指すごとに5秒の持ち時間を加算」という独自ルールを採用している。チェス界で広く用いられている「フィッシャールール」を将棋に取り入れるアイデアは、羽生竜王が着想したものだ。AbemaTVが日本将棋連盟に新棋戦たち上げの相談を持ちかけたところ、国内最強のチェスプレーヤーでもある羽生竜王からの提案があった。

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最終更新:6/11(月) 11:39
スポーツ報知