ここから本文です

W杯、スパイク商戦でメーカーも激突 日本の技術力、サッカーでアピール

6/13(水) 7:15配信

SankeiBiz

 14日に開幕するサッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会では、選手の“足元”でも熱い戦いが繰り広げられる。スパイクは着用選手の活躍次第で商機が広がる。過去には無回転シュートを決めた本田圭佑選手が使うミズノのモデルが目標の3倍を売り上げる大ヒットとなった。今大会の日本代表では国内メーカーのスパイクを着用する選手が増え、日本の技術力を世界にアピールする好機になるとの期待も高まる。

 ◆靴紐なしで一体感

 日本代表の契約選手数で高いシェアを誇るのが独アディダスと米ナイキだ。世界の有力選手のスパイクも手掛ける両社は、ここ数年、画期的なスパイクで市場を席巻している。

 エースナンバーを背負う香川真司選手らが履く予定のアディダス「X(エックス)18」は、足とスパイクの一体感を高めるため、靴紐を省いた驚きのモデルだ。靴下が透けるほどの極薄素材を使い無駄をそぎ落とし、片足200グラムを切る軽量化を実現。「蛍光色と鮮やかなブルーで目立つよう仕立てた」(担当者)自信作だ。

 ナイキが投入するのは、くるぶしまで包む靴下のような独特な形状をした「マーキュリアル スーパーフライ6」だ。ポリエステルの糸で編み上げる独自技術で、表面に段差や縫い目をなくした。それにより、雨天時にもボールコントロールをしやすくなるという。

 ミズノやアシックスといった日本メーカーも個性では負けていない。

 ミズノが投入する「レビュラツー」は、軽さ、フィット感、ボールタッチ性能に対応した「万能型」スパイクだ。ボールの衝撃を抑える血管のようなクッションを表面に組み込み、シンプルなデザインで軽量化も実現した。カラーは日の丸を印象づける赤一色のデザインに仕立て、「日本らしさと技術を詰め込んだ」(担当者)。

 ◆「本田」30万足狙う

 2010年南アフリカ大会では、無回転シュートを決めた本田選手着用モデルのスパイクが当初目標の約3倍となる約20万足を売り上げた成功体験がある。今大会では本田選手が着用予定のレビュラシリーズでそれを上回る30万足の販売を目指す。

 前回のブラジル大会では日本選手の着用者のいなかったアシックス。今大会では得点が期待される大迫勇也選手と乾貴士選手が着用予定だ。大迫選手が着用する「DSライト X-FLY3 SL」もミズノ同様赤色のシンプルなデザインだ。靴底を薄くし、ナイロンとウレタンの素材を組み合わせ、軽さと屈曲性を高めた。

 このほか、光の当たり方で玉虫色のような不思議な発色をする独プーマのモデルを日本の3選手が着用。デサントは「アンブロ」ブランドで、着用する柴崎岳選手の出身地である青森の伝統工芸柄“こぎん刺し”をデザインしたスパイクを提供する。(西村利也)

最終更新:6/13(水) 7:15
SankeiBiz