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青あざ指す「あおたん」は方言? 「わりかし」「じゃん」は… 東京の言葉を専門家が解説

6/15(金) 7:01配信

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映画で流行した「わりかし」

【わりかし】
《意味》わりに・わりあいに
《分布》関東地方

 「わりかしいい出来だ」。「わりかし」は、自らの基準と比べる言い方で、「比較的」「案外」に近い言葉です。関東地方でよく使われますが、近年は「わりと」が多いようです。

 1980年代の調査では、明治末期・大正生まれの都内の人は「わりかた」と言っていました。一方で昭和40年代生まれは「わりかた」は衰退し、「わりかし」だけになっていました。「わりかし」は1960年代の映画で流行したといわれますが、当時すでに東京で普及しており、俗語的に使われたのでしょう。

 「わりかた」の「た」の音が「し」に変化したわけではなさそうです。東京では「向こう側」のことを「むこっかた」「むこっかし」などと言います。意味は違いますが、同じような音の連想で、「わりかし」に変わっても違和感が少なかったのでしょう。

 「やっぱり」が「やっぱし」になるように、「し」で終わるとくだけた語感になります。このことが好まれた原因かもしれません。(鑓水)

※この記事は朝日新聞東京版の連載「東京のほぉ~言!!」を再構成しています。

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最終更新:6/15(金) 7:01
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