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人の力で装着型ロボ作動、娯楽用に進化 スケルトニクス・阿嘉倫大CEO

6/13(水) 7:15配信

SankeiBiz

 物流や介護の現場に浸透し始め、重量物の運搬などに活躍している装着型ロボットを、エンターテインメントに進化させたスケルトニクス(東京都八王子市)。搭乗型外骨格ロボット開発などを手がける同社の阿嘉倫大最高経営責任者(CEO)にロボットの特徴などを聞いた。

 --ロボットの最大の特徴は

 「主動力に電気を使わず人の力で動かせることだ。『三次元閉リンク機構』と呼ばれる独自の仕組みで、搭乗者の腕や脚などの動きに追従してロボットのアームなどもいっしょに動く」

 --電動式が多いが

 「体全体に装着する外骨格型ロボット開発では重さが課題となる。ロボットスーツは、身長が2倍になると重さは8倍となり、人間が装着するにはあまりにも重すぎる。人間には筋肉という優秀な天然アクチュエーターがあり、体格の2倍くらいの大きさなら人の力で何とか動かせるのではと考え、ロボットには不可欠とされている電動アクチュエーターをあえて捨てた」

 --ロボットの大きさは

 「腕を広げると3.4メートル、身長は約3メートル、重さは約40キロ。人の動きを大きく拡大して見せることができる」

 --装着型ロボットは建設現場などで使われているが

 「スケルトニクスのロボットはエンターテインメント分野で活躍している。具体的には、テレビ局で年末に放送される歌番組のセットなどで使われるほか、企業や自治体などのイベントにも有償で貸し出している」

 --会社設立のきっかけは

 「沖縄工業高等専門学校に在籍中の2008年に、自作ロボットでアイデアと技術力を競う『全国高等専門学校ロボットコンテスト』で優勝したのがきっかけ。沖縄高専のメンバーを中心に設立した」

 --その後も開発が進む

 「11年に開発した初号期は指が動かなかったが、2号機から自由に指が動くように改良し、ボタン操作で指を動かし、ものをつかめるようにした。指の部分のみ電池を使っている。14年に第5世代機を開発し、イベントなどに出演している」

 --17年12月、インターネットセキュリティーのココン(東京都渋谷区)と資本業務提携した

 「提携で得た資金は新たな外骨格ロボの研究開発にあてる。今後もユニークなロボットを作り、多くの人を楽しませたい」

最終更新:6/13(水) 7:15
SankeiBiz