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パワーとデザイン、合体アクセサリーに興奮! ゲーミングスマホ「ROG Phone」実機レポート

6/12(火) 15:03配信

ITmedia Mobile

 COMPUTEX TAIPEI 2018で発表されたASUSのゲーミングスマートフォン「ROG Phone」。本機はスマートフォン単体としてのスペックが高いだけではなく、見せることにもこだわったボディーデザインとゲームを楽しくするための周辺機器を豊富に用意しています。高度なゲームプレイをするのはもちろん、スマートフォンとして使っても快適な操作が得られる最強の端末でしょう。

ROG Phoneの背面

 COMPUTEXのASUSブースの実機には常に来客が途絶えない状況が続いていましたが、実際にこの製品を触ってみると久しぶりにワクワク感が高まり、気が付けば10分以上もゲームを楽しんでしまいました。

●クロックアップした最強CPUを搭載、ゲームのための本体デザイン

 ROG Phoneのスペックは、プロセッサがQualcommのSnapdragon 845で、2.96GHzにクロックアップした限定版を搭載しています。まるでゲーミングPCのように、スマートフォンの世界にもCPUのクロックアップという言葉が聞かれる時代になったわけ。メインメモリは8GBと大容量で、ストレージは128GBまたは512GB。6型のディスプレイはアスペクト比が18:9の1080×2160ピクセル。正面から見ると上下がシンメトリックなデザインで、ディスプレイ上部には最近流行のノッチはありません。これはゲームプレイをするときに本体を横向きにして持つことを考えたからでしょう。

 フロント側はおとなしい印象を受けましたが、背面側はゲーミングスマートフォンとしての存在感を大きくアピールした、アグレッシブなデザインになっています。まず目立つのが中央に光るROGのロゴで、色や点滅パターンをカスタマイズできます。その下には「Republic Of Gamers」の文字が見えますが、ASUSというメーカー名の表記はどこにも見当たりません。ROGはASUSとは分離された、ゲーミング専用ブランドだからなのです。

 アウトカメラは1200万画素+800万画素のデュアル構成で、標準+ワイドという組み合わせになっています。その下には指紋認証センサーを備えますが、よく見られる円形や正方形ではなくカメラのデザインに合わせた平行四辺形状になっています。そして右側に2つ見える穴の開いたスリットは放熱のためのもの。

 放熱スリットはフロント側のディスプレイ上下のラインと同系の色合いで、全体をブラックでまとめたROG Phoneに金属の質感を加えてくれます。ゲーミング端末ゆえ放熱対策にぬかりのないROG Phoneですが、このスリットの存在はゲーマーに安心感も与えてくれそうです。このあたりのデザインはROGのPC設計で培ってきたものです。

 側面は右側に電源キーとボリュームキーを備えます。分かりにくいですが右側面の上側と下側は超音波によるタッチセンサー「AirTriggers」を内蔵しています。つまりROG Phoneを横向きに持ったときに、人差し指を右側面(横向きの場合は上面)に当てることで、ゲームのコントロールボタンとして操作できるのです。タッチは軽快に反応するので使いやすそうです。

 左側面には外部拡張用のUSB Type-C端子を2つ備えていて、片側がディスプレイ出力、もう片側が急速充電に対応します。これは横持ちにしてゲームする際、本体下部(ゲームプレイ中は本体右側)にあるType-C端子に充電ケーブルをつないだままでは邪魔になるから。横持ちしたときにケーブルを接続しても長時間のゲームプレイができるよう、ここに端子が備わっているわけです。さらには下部にもタッチセンサーを備えることで、本体を縦持ちしたときに側面左右下部のタッチ操作が可能とのこと。

 ホーム画面は横向き表示にも対応。ゲームプレイに専念するための設定アプリ「Game Center」も横向き表示を強く意識したデザインになっています。「スマートフォンは片手で縦持ちするもの」という概念をROG Phoneは崩したといえます。

 実際にゲームをプレイしてみましたが、高速なCPUと画面のリフレッシュレートが90Hzということもあり、かなり快適な操作ができます。筆者のような一般ユーザーでも速度の差が分かるくらい、サクサク、ぬるぬると動いてくれます。これはゲームだけではなく普通のスマートフォンとして使ってもかなり快適でしょう。

 ゲーミングスマートフォンといえば、2017年に登場したRazerの「Razer Phone」が市場を初めて開拓しました。Snapdragon 835、8GBメモリに64GBストレージ、5.7型 1440×2560ピクセルディスプレイなど2017年冬登場モデルとしては最強スペックを誇りました。本体サイズはRazer Phoneが77.7(幅)×158.5(高さ)×8(奥行き)mm、ROG Phoneが76.2(幅)×158.5(高さ)×8.6(奥行き)mmで両者ほぼ同じですが、18:9のディスプレイのROG Phoneの方が「全画面感」は高いと感じられます。

●機能を拡張させる周辺機器もROG Phoneの魅力

 ROG Phoneは他社のゲーミングスマートフォンにはない大きな魅力があります。それは豊富な周辺機器。中国のXiaomiが出資するゲーミングスマートフォン「Black Shark」はゲームパッドを用意し快適なゲーム操作を提供していますが、ROG Phoneは4種類もの周辺機器を用意。どれもそろえたくなる魅力的なものばかりです。

TwinView Dock

 「TwinView Dock」は、ROG Phoneを装着できるディスプレイ付きのドッキングステーションです。ROG Phoneと同じ6型で1080×2160ピクセルのディスプレイを内蔵しており、これをセカンドディスプレイとして使えるわけ。まるで2画面のスマートフォンのようになります。2枚のディスプレイそれぞれ別のアプリを動かすことが可能。ゲームによっては上を表示、下をタッチコントローラーとしても使えるようです。

 接続はROG Phone左側面の2つのUSB Type-C端子を使います。TwinView Dock側の端子はその2つの端子を一度に接続できる形状になっています。背面には左右にトリガーボタンがあるのでゲームコントロールにも利用可能。3.5mmイヤフォンジャック、SDメモリカードスロットも備えます。また6000mAhのバッテリーも内蔵するので、ROG Phoneの内蔵4000mAhバッテリーと合わせると合計1万mAhにもなります。これだけあれば、給電なしで長時間のゲームもできそうです。

Gamevice for ROG Phone

 「Gamevice for ROG Phone」は、ROG Phoneを左右から挟んで利用できるゲームパッド。USB Type-C接続なので各ボタンの反応も早く、快適にゲームをプレイできます。十字キーや上部のトリガーボタンなど豊富な操作ボタンを搭載、本体のモーションセンサーと組み合わせ、ROG Phoneを自在に動かしながらゲームプレイが可能です。

 装着すると左右にかなり長くなりますが、18:9のワイドディスプレイの表示と相まってゲームへの没入感も高く感じられます。ポータブルゲーム機ではできないような高度なゲームも楽にできるでしょう。ROG Phoneを買ったら真っ先に購入したい周辺機器です。

Mobile Desktop Dock

 「Mobile Desktop Dock」は、ROG Phoneにキーボード、マウス、モニターを接続できる拡張機器です。ROG Phoneを上から装着し、USB接続したマウスやキーボードで操作が可能。Bluetoothマウスやキーボードも利用できるとのこと。外部端子はUSB 3.0が4つの他、USB Type-C、HDMI、DisplayPort、3.5mmヘッドフォン、マイク、SDメモリカードスロットなど。専用のアプリ「Game Genie」を使えば、ROG Phoneのタッチ操作をキーボードやマウスに割り当てることもできます。

 Mobile Desktop Dockはスマートフォンゲームを大画面で楽しむことができますが、スマートフォンの日常的な使い方にも応用できます。動画を見たりオフィスアプリを使ったりするときなどにMobile Desktop DockにROG Phoneを装着すれば、大型モニターやキーボードを利用できます。ゲーム利用時の周辺機器でありながらも、スマートフォンの活用範囲を大きく広げてくれます。

 他にも、ROG Phoneを直接冷やす外付け式の冷却ユニット「AeroActive Cooler」や、ディスプレイ表示を外部モニターにワイヤレス出力できる「WiGig Dock」なども用意されています。AeroActive Coolerはパッケージに付属するということで、買ったその日からROG Phoneでゲーム三昧な日々を送れるのです。

 ゲーマーならマストバイ、そしてハイスペックなスマートフォンを求めている人にも必見、さらには合体ギミックを楽しみたい人にも十分遊べる端末、それがROG Phoneといえます。

最終更新:6/12(火) 15:03
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