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富士通クライアントコンピューティングが「小学生向けPC」を開発 何が違う?

6/12(火) 18:20配信

ITmedia PC USER

 富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は7月26日、小学生の利用を想定して設計・開発されたFMVシリーズのノートPC「LIFEBOOK LH55/C2」と「LIFEBOOK LH35/C2」を発売する。想定販売価格は前者が9万円強、後者が7万円強(いずれも税別)となっている。両モデルの発売に合わせて、同社は小学生向けのオンライン学習支援サービス「FMVまなびナビ」の提供も開始する。

【「お道具箱」が付属】

 今までさまざまなノートPCが世に出てきたが、「小学生向け」に特化したモデルは前代未聞。今までのノートPCとの違いはどこにあるのだろうか。

【訂正:6月13日15時50分】FCCLから想定販売価格の訂正案内がありました。それを受けて記事中の価格も修正しました

●教育市場向けPC・タブレットのノウハウを生かした設計

 LIFEBOOK LHシリーズは、2020年に小学校のプログラミング教育必修化を見据えて開発されたLIFEBOOKの新シリーズ。同社が高いシェアを持つ教育市場向けPC・タブレットの開発で培った知見をもとに、「親と子供双方が満足かつ安心して使える」ことを重視したという。

 本体の外周部には「あんしんグリップ(ラバーグリップ)」を用意。持ちやすさを高めると同時に、角から本体を落下した際の本体破損のリスクを低減している。画面の天板も圧迫に強い設計とし、ある程度乱暴に扱っても簡単には壊れないようにしている。この天板は、シールをはがした際に塗装がはがれないようにあえて無塗装としている。

 学校などの教育市場では、キーボードの付いたクラムシェル型ノートPCよりもタブレット端末の普及がより進む傾向にある。それに対しLHシリーズは、プログラミング学習での利用を視野に入れてキーボード付きのクラムシェル型となった。液体を誤ってこぼした際に備えて、キーボードは防滴設計となっている。

 とはいえ、学校で使っているタブレットと同じように使いたいというニーズもある。それに応えるため、上位モデルのLH55/C2は、画面を反転させるタイプの2in1ボディーとし、画面も10点マルチタッチとペン操作に対応するタッチパネルとした。

 このモデルは画面ガラスを「Dragontrail」とし、画面の耐傷性や耐衝撃性も高めている。

 2in1機構とタッチパネルの有無を除く主なハードウェア仕様はLH55/C2とLH35/C2で共通となっている。CPUはCeleron 3865U(1.8GHz)を搭載し、メインメモリは4GB(DDR4、増設不可)、ストレージは128GBのSSDを備える。ディスプレイは14型のHD(1366×768ピクセル)ノングレア液晶となる。

 ポート類は本体左側面にEthernet端子(1000BASE-T)、HDMI出力端子、USB 3.0端子×2、イヤフォンマイク端子、右側面にSDメモリーカードスロット、USB 2.0端子と電源端子を備える。USB接続のマウスも付属する。

 Webカメラは画面の正面に92万画素、背面に500万画素のものを搭載している。特に背面カメラは周囲の様子の撮影に役立つだろう。

●親が安心できて、子供が楽しめる工夫

 FCCLの齋藤邦彰社長は「親が安心して与えられ、子供が楽しく積極的に使えるPC――これが必要だ」と語る。LHシリーズには、そのコンセプトを実現するための工夫も加えられている。

 「親が安心」という観点では、コンピュータウイルスや不正アクセス対策ソフト「マカフィーリブセーフ」の3年版をプリインストールし、子供に見せたくないサイトへのアクセス制限をかけたり、アクセス履歴を確認できるようにした。

 それに加えて、FCCLのAIアシスタント「ふくまろ」のキャラをあしらった「みまもりユーティリティ」をプリインストールしている。このユーティリティでは、子供が以下のような挙動をしたときに、ふくまろが注意を促してくれる。

・画面に近づきすぎている(視力を維持する観点)
・長時間使っている(使いすぎ防止の観点)
・本体に強い衝撃が加わった(本体破損防止の観点)

 先述した本体の頑丈設計も、親の安心につながる要素だ。

 「子供が楽しく使える」という観点では、本体や付属品、マニュアルなどをしまえる「お道具箱」を付属することで、支度から片付けまで自発的に行えるようにする工夫を行っている。親向けのマニュアルとは別に、子供用マニュアル「はじめてガイド」も付属している。

 先述の小学校のプログラミング教育必修化に備えて、プログラミングの基礎を学べるDeNAのアプリ「プログラミングゼミ」もプリインストールしている。

 このアプリは「C言語」「BASIC」を学ぶ……ものではなく、ブロックを積み重ねてプログラムの動く“原理”を学ぶものとなっている。専門的な知識がなくてもどうやってプログラムが動くのか理解できるので、学校での学習の一助になる、という位置付けだ。

●FCCL自らオンライン学習支援サービスも提供

 さらにFCCLは、学研などと提携し、ワンストップでオンライン学習サービスを提供する「FMVまなびナビ」を提供する。このサービスは有償で、開始時点では以下のコースが用意される予定となっている。価格などの詳細は、FMVキッズのWebサイトで後日告知される。

・タイピングコース(ふくまろタイピング):ふくまろと一緒にタイピング練習できる(その他のコースにも標準で付帯)
・学校教科コース:「学研 スマートドリル」で小学校の学習内容の予習・復習ができる
・オンライン英会話コース:学研の「Kimini英会話」を利用して、1対1の英会話レッスン(月4回受講できる「ライトコース」と毎日1回受講できる「スタンダードコース」から選択可能)
・プログラミングコース:プログラミングの基礎をオンラインで学習できる(「QUREOコース」と「マイクラッチコース」から選択可)
・総合パックコース:上記の全コースの内容を受講可能(オンライン英会話は「ライト」相当)

 タイピングコース以外のコースを1年以上継続すると、PC購入から2年目から修理代金が年1回無料となる「あんしん修理特典」と、Web直販サイトでPCを最大1万円引きで購入できる「パソコン割引権」が付与される。

最終更新:6/13(水) 16:03
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