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「政府は生存情報示せ」=拉致問題で蓮池さん―地村さん、日米協調求める

6/12(火) 18:46配信

時事通信

 北朝鮮による拉致被害者蓮池薫さん(60)=新潟県柏崎市=は12日、新潟市で開かれた内外情勢調査会の講演で、「政府認定の被害者と特定失踪者全員の帰国を求めても動かない。政府が持つ生存情報を北朝鮮に示し、一定の解決ラインを出す時期に来ている」と訴えた。

 
 日本政府が認定した未帰国の拉致被害者12人について、北朝鮮は8人死亡、4人未入国としている。政府は拉致の可能性が排除できない特定失踪者800人超を加え、全員帰国を求めている。

 蓮池さんは、政府は確度の高い拉致被害者の消息情報を持っているとした上で、「特定失踪者の中に拉致された根拠がある方もいる。線引きは難しいが、解決に向け政治的決断を」と注文。残る特定失踪者について、国交正常化後に北朝鮮に調査への協力を要請する段階的な方法もあるとした。

 また、「拉致問題が解決されない限り北朝鮮に経済支援はしない原則を堅持すべきだ」と強調。米朝首脳会談を受け、「(日本が)北朝鮮と交渉するタイミングだ。北朝鮮はトップが決断すれば、被害者はあす、あさってにも帰ってくる」と指摘した。

 福井県小浜市の拉致被害者地村保志さん(63)は、同市役所で記者会見。「私が(北朝鮮に)いた当時は反米一本やりで、会談などあり得なかった。お互い手を握るのは驚き」と話した。

 拉致問題に関しては、「被害者も高齢化が進んでいる。一日も早い全員の救出が最終目標だが、とりあえず何らかの動きがあってほしい」と述べた。日朝首脳会談の早期実現にも期待を示し、「日米で対北朝鮮政策の足並みがそろわないことはあってはならない。一緒に解決していってほしい」と強調した。 

最終更新:6/12(火) 21:16
時事通信